こそ・ぐ【刮ぐ】
[動ガ五(四)]削りとる。こそげる。「餅のかびを—・ぐ」 [動ガ下二]「こそげる」の文語形。
いそ・ぐ【急ぐ】
[動ガ五(四)] 1 早く目的を達するように行動する。早くやろうとする。「完成を—・ぐ」「解決を—・ぐ」「—・いで仕上げる」 2 早く行き着こうとする。早く進む。「帰宅を—・ぐ」 3 気持ちがせ...
のり‐の‐あめ【法の雨】
仏法が衆生(しゅじょう)をあまねく慈(いつく)しみうるおすことを、雨にたとえていう語。法雨(ほうう)。「よそに聞く袂のみこそそぼちけれあまねく—はそそげど」〈伊勢集〉
そ・ぐ【削ぐ/殺ぐ】
[動ガ五(四)]《古くは「そく」》 1 先端や出っぱりの部分を切り落とす。「敵兵の耳を—・ぐ」「剃刀(かみそり)で—・いで整髪する」 2 斜めにけずる。斜めに薄く切る。「ゴボウを—・いで笹がき...
小鼻(こばな)が落(お)・ちる
病人が衰弱して死に近づくとき、小鼻の肉がそげ細るのをいう。「平吉の顔は…—・ちて、脣(くちびる)の色が変って」〈芥川・ひょっとこ〉
さく‐げん【遡源/溯源】
[名](スル)「そげん(遡源)」の慣用読み。
心(こころ)染(そ)・む
深く心にとまる。気に入る。「さこそげに君なげくらめ—・めし山の紅葉を人に折られて」〈右京大夫集〉
そげ‐た・つ
[動タ四]《「そげだつ」とも》 1 しょんぼりする。「頼平—・つ顔ふり上げ」〈浄・関八州繋馬〉 2 鳥肌がたつ。「ぞっと—・つ露時雨」〈浄・蘆屋道満〉
か‐ぼそ・い【か細い】
[形][文]かぼそ・し[ク]いかにも細くて弱々しい。「—・い声」「—・い腕」 [派生]かぼそげ[形動]かぼそさ[名]
きるい‐きそげ【着類着殺げ】
《「きそげ」は着ふるしの意》衣類一切。着る物全部。「わづかの田地—、お光めが櫛笄(くしかうがい)まで売代(うりしろ)なし」〈浄・歌祭文〉