[補説]同氏は、選挙期間中から自国第一主義を唱え、差別的ともとれる発言を繰り返して
物議を醸していた。
当選の可能性は低いとみられていたが、11月8日の本選挙で、大方の
予想を覆して同候補の
勝利が
濃厚になると、
世界の金融市場で
リスク資産が売られ、
株価や原油価格が
下落し、為替相場が乱高下した。この
混乱は一時的で、その後は、新政権への
期待から株式相場の
上昇が続いた(
トランプラリー)。トランプ政権下で、
米国の外交方針は、それまでの国際協調を
重視する
多国間主義から、
自国の利益や
安全を最優先する
保護主義・
排外主義に
転換し、米国内や関係国に
波紋が広がった。