あと‐ばらい【後払い】
品物を先に受け取り、あとで代金を支払うこと。ごばらい。「—決済」⇔先払い/前払い。
おい‐ちら・す【追(い)散らす】
[動サ五(四)] 1 追い立てて、散り散りにさせる。「群衆を—・す」 2 貴人の通行時、威勢よく先払いを進める。「例のきらきらしう、—・してわたる日あり」〈かげろふ・中〉
おお‐さき【大前/大前駆】
先払いの声を長く引くこと。「殿上人のは短ければ、—小前(こさき)とつけて聞きさわぐ」〈枕・七八〉
おし
[感]高貴な人が通るときや天皇に膳を供するとき、先払いが発する警告の言葉。警蹕(けいひつ)の声。「警蹕など—といふ声聞こゆるも」〈枕・二三〉
かつ‐どう【喝道】
1 大声でしかりつけること。どなりつけること。 2 昔、貴人が通行するとき、大声を上げて先払いをしたこと。先払い。
けい‐こう【啓行】
[名](スル) 1 先導すること。先払いをすること。 2 旅立つこと。「欧州の人交易の為に他州へ出帆せんとするや、必先英語を学んで而る後—す」〈岡三慶・今昔較〉
けい‐ひつ【警蹕】
天皇や貴人の通行などのときに、声を立てて人々をかしこまらせ、先払いをすること。また、その声。「おお」「しし」「おし」「おしおし」などと言った。みさきばらい。みさきおい。けいひち。「前駆(ぜんく)...
こ‐さき【小前/小前駆】
殿上人(てんじょうびと)が通行の際、先払いが警蹕(けいひつ)の声を短く引くこと。「殿上人のは短ければ、大前(おほさき)—とつけて聞きさわぐ」〈枕・七八〉
さき‐おい【先追い/前追い】
「先払い3」に同じ。
さき‐お・う【先追ふ/前追ふ】
[動ハ四]先払いをする。「—・ふ声々などして」〈枕・二五〉