いち‐だんし【一弾指】
仏語。指を一度はじくほどの短い時間。→刹那(せつな)
いっ‐しゅん【一瞬】
一度またたきをするほどの、きわめてわずかな時間。刹那(せつな)。副詞的にも用いる。「—の出来事」「—目を疑った」
いっ‐せつな【一刹那】
ごく短い時間。一瞬間。刹那。「目を離した—、事故が起こった」
えつ‐れき【閲歴】
[名](スル) 1 人が今まで社会的にたどってきた跡。経歴。履歴。 2 経験すること。「只それ丈の刹那(せつな)の知覚を—したというに過ぎなかったので」〈鴎外・雁〉
けん‐づもり【間積もり】
土地の間数を見積もること。土地の面積を測ること。「これを以て考へば、—、知行高、刹那(せつな)に相済み申すべし」〈浄・反魂香〉
さつ【刹】
[常用漢字] [音]サツ(漢) セツ(慣) 寺。寺院。「古刹・仏刹・名刹」 [難読]刹那(せつな)・羅刹(らせつ)
サーニン【Sanin】
ロシアの作家アルツィバーシェフの長編小説。1907年刊。1905年の革命で敗北したインテリ階級の挫折感を、青年サーニンの虚無的で刹那(せつな)的快楽に生きる姿を通して描く。
しんぴてきはんじゅうしゅぎ【神秘的半獣主義】
岩野泡鳴の評論。明治39年(1906)刊行。霊と肉との合致と刹那(せつな)的な生の充足を訴える。
せい‐ぜん【正善】
[名・形動]正しくて理にかなっていること。また、そのさま。「刹那刹那の断片的なる要求を満足することにおいて—な生活を見いださんことを主張する」〈倉田・愛と認識との出発〉
せつな【刹那】
《(梵)kṣaṇaの音写》 1 仏語。時間の最小単位。1回指を弾く間に60あるいは65の刹那があるとされる。 2 きわめて短い時間。瞬間。「—の快楽に酔う」「衝突した—に気を失う」「—的な生き方」