いき‐なり【行(き)成り】
[名・形動]事の成り行きに任せ、十分に考えないで行動すること。また、そのさま。行き当たりばったり。ゆきなり。「その日その日に追われながら、—な仕事ばかりして来たのも」〈秋声・仮装人物〉 [副...
いちばん‐だいこ【一番太鼓】
1 相撲の興行で、開場を知らせて打つ太鼓。 2 江戸時代、歌舞伎の顔見世興行の初日の八つ時(午前2時ごろ)に打った太鼓。のち興行中の毎早暁に打った。 3 江戸時代、大坂の遊里で門限を知らせる太鼓...
一葉(いちよう)落(お)ちて天下(てんか)の秋(あき)を知(し)る
《「淮南子(えなんじ)」説山訓の「一葉の落つるを見て、歳のまさに暮れなんとするを知る」から》落葉が早い青桐(あおぎり)の葉が1枚落ちるのを見て、秋の来たことを知る。わずかな前触れから将来の大きな...
えん‐ぎ【縁起】
《「因縁生起」の略》 1 吉凶の前触れ。兆し。前兆。「—がよい」 2 物事の起こり。起源や由来。 3 社寺・宝物などの起源・沿革や由来。また、それを記した書画の類。「信貴山(しぎさん)—絵巻」 ...
かけ‐ごえ【掛(け)声】
1 人に呼びかける声。特に、芝居や競技などで、ひいきの者に呼びかける声。 2 勢いをつけたり、調子をとったりするために出す声。 3 新しいことを始めるときに、意気込んで出す声。転じて、近くある事...
き‐さき【機先】
1 前兆。前触れ。「入込吉日今参り、奴とお針の—もよし」〈浄・亀山噺〉 2 「きせん(機先)」に同じ。
きゅう【急】
[名] 1 切迫した事態。また、突然の変事。「風雲—を告げる」「国家の—を救う」「—を知らせる」 2 急いですること。「—を要する仕事」 3 舞楽や能などで、1曲全体または1曲中の舞などを序・...
けん‐とく【見徳】
1 江戸時代にあった富くじの一。 2 富くじの当たりはずれを占うこと。また、前触れ。前兆。縁起。「手代どもまでに言ひ付け、—の悪い夢をいくらも買ひ」〈黄・金生木〉 3 ⇒賢徳(けんとく)2
こっくり
[副] 1 居眠りをして頭を前方に繰り返し傾けるさま。「—、—、船をこぎはじめる」 2 頭をふって大きくうなずくさま。「—とうなずく」 3 前触れもなく、元気な人が突然死ぬさま。ぽっくり。「あ...
さき‐ばしり【先走り】
[名](スル) 1 先に立って走ること。他に先んじて物事をすること。「企画だけが—する」「気持ちだけが—する」 2 先のことを独り決めして、他人より先に行動すること。「気を回して—する」 3 野...