お‐ちょう【御帳】
1 江戸時代、犯罪者の罪状や所在などを記録した奉行所の帳簿。 2 江戸時代、勘当・除籍された者を記載した帳簿。町村の名主が保管した。
御帳(おちょう)に付(つ)・く
罪を犯したり、親から勘当されたりして、御帳にその名前が記される。「主人を倒し、親の家を質に書きこみ、つひには—・いて所をはらはれ」〈吉原すずめ・上〉
おっ‐ぱ
《「尾っ端」、または連歌俳諧で懐紙の一折の最後の句をさす「折(お)り端(は)」の音変化という》いちばん端(はし)。物事の結末。最後。「月の—に勘当を親父(おやぢ)付け」〈柳多留・二一〉
かしこまり【畏まり】
1 恐れ謹むこと。「今日は皆乱れて—なし」〈枕・三〉 2 尊貴な相手の行為をもったいなく思い恐縮すること。「きたなげなる所に、年月をへて物し給ふこと、極まりたる—」〈竹取〉 3 感謝の言葉。お礼...
かん【勘】
[常用漢字] [音]カン(漢) [訓]かんがえる 1 考え合わせる。つき合わせて調べる。「勘案・勘考・勘合・勘定/校勘」 2 罪を調べただす。「勘気・勘当/推勘・勅勘」 3 直感。第六感。「勘所...
勘当(かんどう)切(き)・る
勘当して縁を切る。「—・らるる事などかまはぬ顔つきの若い者」〈浮・胸算用・三〉
かんどう‐ちょう【勘当帳】
江戸時代、勘当の届け出を町年寄・奉行所などが公的に認めて記録した帳簿。久離帳。
き‐さん【帰参】
[名](スル) 1 帰ってくること。 2 一度ひまをとった主人のもとに再び仕えること。「—がかなう」「元の職場へ—する」 3 勘当されて家を出た者が、許されて親元へ帰ること。
き‐ぼ【規模】
1 物事の構造・内容・仕組みなどの大きさ。「雄大な—の構想」「地球—の環境汚染」 2 手本。模範。「国家の御宝、末代の—なり」〈盛衰記・二六〉 3 要(かなめ)。眼目。「松が咲きけりといふ言葉、...
きゅう‐り【久離/旧離】
江戸時代、不品行の子弟が失跡などしたとき、連帯責任から免れるため、親族が奉行所に届け出て失跡者を人別帳(にんべつちょう)から除名し、縁を切ること。しばしば勘当と混同された。