あお‐かき【青垣】
《「あおがき」とも》周囲を取り巻いている山々を、青い垣に見立てた語。古代、国褒めの慣用語。青垣山。「たたなづく—山ごもれる大和しうるはし」〈記・中・歌謡〉
あお‐ふしがき【青柴垣】
青葉のついた柴(しば)で編んだ垣根。「天の逆手(さかて)を—に打ちなして、隠(こも)りき」〈記・上〉
あし‐がき【葦垣】
《古くは「あしかき」》葦で作った垣根。「—の隈処(くまと)に立ちて我妹子が袖(そで)もしほほに泣きしそ思(も)はゆ」〈万・四三五七〉
あじろ‐がき【網代垣】
細い竹や割り竹を網代形に組んで作った垣根。沼津垣。
あや‐ひがき【綾檜垣】
檜(ひのき)の薄板で網代(あじろ)に編んだ垣根。
あら‐がき【荒垣/荒籬】
《「あらかき」とも》 1 すきまの大きい垣根。 2 神社の外側を囲う目の粗い垣根。
い‐がき【斎垣】
《「いかき」とも》神社など、神聖な場所に巡らした垣。瑞垣(みずがき)。玉垣(たまがき)。「ちはやぶる神の—も越えぬべし今は我が名の惜しけくもなし」〈万・二六六三〉
いけ‐がき【生(け)垣/生け籬】
丈の低い樹木を植え並べてつくった垣根。
いし‐がき【石垣】
石を積み上げてつくった垣。石壁。また、山や堤などの側面に石を積み重ねたもの。石崖(いしがけ)。
いしがき【石垣】
沖縄県の石垣島を占める市。パイナップル栽培が盛ん。黒真珠・八重山上布を特産。人口4.7万(2010)。