あずき‐あらい【小豆洗い】
1 小豆を洗う音をたてる妖怪。川辺に近づくと「小豆とぎましょか、人とって食いましょか、しょきしょき」と声がするという。全国に伝承がみられる。小豆研(と)ぎ。 2 チャタテムシの別名。
あっ‐き【悪鬼】
1 たたりをする恐ろしい妖怪。 2 仏法に敵対する心の邪悪な鬼神。
あやかし
1 船が難破する時に海上に現れるという化け物。 2 不思議なこと。また、そのもの。妖怪(ようかい)。 3 コバンザメの別名。 4 (「怪士」と書く)能面の一。男の怨霊(おんりょう)を表す面。 5...
うし‐おに【牛鬼】
1 牛の形をした妖怪。また、地獄の獄卒である牛頭(ごず)。 2 愛媛県宇和島市の秋祭りに出る真っ赤で長大な牛の作りもの。また、それをまねて作った玩具。
うす‐どろ【薄どろ】
歌舞伎下座(げざ)音楽で、大太鼓を長ばちで弱く小刻みに打つ鳴り物。幽霊・妖怪などの出入りに用いる。うすどろどろ。⇔大(おお)どろ。
おお‐どろ【大どろ】
歌舞伎下座音楽で、大太鼓を長ばちで小刻みに打つ鳴り物。幽霊・妖怪・神仏などの出現する場面の幕切れや、つなぎに用いる。大どろどろ。⇔うすどろ。
おし‐もどし【押(し)戻し】
1 押し戻すこと。 2 (押戻)歌舞伎で、荒れ狂う怨霊(おんりょう)や妖怪を、花道から舞台へ押し戻す演出。また、その役。歌舞伎十八番の一に加えられているが、独立した狂言としての台本は伝わらない。
おに‐どの【鬼殿】
鬼・妖怪が住むという家。特に平安時代、京都三条の南にあった、憤死したと伝えられる藤原朝成の家をさす。「此の三条よりは北、東の洞院よりは東の角は—と云ふ所也」〈今昔・二七・一〉
お‐ばけ【御化け】
1 ばけもの。妖怪。変化(へんげ)。 2 死人が生前の姿になってこの世に現れるというもの。幽霊。 3 普通よりずぬけて大きいもの。また、異形のもの。「提灯(ちょうちん)の—」 4 「御化け暦(ご...
かい【怪】
[常用漢字] [音]カイ(クヮイ)(漢) ケ(呉) [訓]あやしい あやしむ 〈カイ〉 1 不思議な。あやしい。「怪異・怪火・怪奇・怪死・怪談・怪盗・怪物・怪文書/奇怪・醜怪」 2 並外れてい...