あん・ずる【按ずる】
[動サ変][文]あん・ず[サ変] 1 考えをめぐらす。「依て窃(ひそか)に—・ずるに」〈福沢・福翁百話〉 2 調べる。「且(かつ)先例を—・ずるに」〈鴎外・渋江抽斎〉 3 なでる。特に、刀の柄(...
いまし・める【戒める/誡める/警める/縛める】
[動マ下一][文]いまし・む[マ下二] 1 まちがいをしないように前もって注意する。教えさとす。「気を緩めないよう—・める」 2 してはいけないと命ずる。禁止する。「肉食を—・める」 3 同じ過...
えいじごろし【嬰児殺し】
山本有三の戯曲。一幕。大正9年(1920)発表。生活苦から嬰児を絞殺した女土工と、それに同情しながらも彼女を連行する巡査を通じ、社会の矛盾をついたもの。
おおつ‐じけん【大津事件】
明治24年(1891)、訪日したロシア皇太子ニコライ(のちのニコライ2世)が、大津市で警備中の巡査津田三蔵に切りつけられた事件。日露関係悪化を恐れた政府は、大逆罪の適用による死刑判決を強要したが...
お‐まわり【御回り/御巡り】
1 (御巡り)巡査のこと。また、広く警察官のこと。おまわりさん。 2 犬にぐるぐる回るように命令するときにいう語。 3 《飯の周りに置くところから》飯の菜(さい)をいう女房詞。おかず。おめぐり。
おまわり‐さん【御巡りさん】
巡査を親しんで呼ぶ語。また、(制服姿の)警察官を親しんで呼ぶ語。
覚悟(かくご)の前(まえ)
前もって心構えのできていること。覚悟の上。「そりゃ固(もと)より—だ」〈鏡花・夜行巡査〉
かく‐そで【角袖】
1 和服で、たもとに丸みをつけないで、角形に仕立てた袖。 2 和服のこと。洋服に対していう。 3 男性の和服用コート。角袖外套(がいとう)。 4 「角袖巡査」の略。
かくそで‐じゅんさ【角袖巡査】
明治時代、職務の必要上、制服でなく和服を着ていた私服の巡査。多くは刑事巡査。
かんねん‐しょうせつ【観念小説】
ある観念の具象化を目的として書かれた小説。特に日清(にっしん)戦争直後に現れた、現実社会の矛盾・暗黒面に対する作者の観念を問題意識として提出した小説をさす。泉鏡花の「夜行巡査」「外科室」、川上眉...