おおん‐ぞ【御衣】
1 着る人を敬って、その衣服をいう語。お召し物。みぞ。「なよよかなる—に、髪はつやつやとかかりて」〈源・若紫〉 2 夜着(よぎ)。「—ひきかづきて臥し給へり」〈源・葵〉 [補説]中世以降は「おん...
おん‐ぞ【御衣】
《中古の「おおんぞ」の中世以降の言い方》「おおんぞ」に同じ。「鈍色(にぶいろ)の—引き掛けさせ給ひて」〈とはずがたり・一〉
ぎょ‐い【御衣】
天皇・貴人などを敬って、その衣服をいう語。お召しもの。
み‐けし【御衣】
《「けし」は尊敬語「けす」の連用形から》貴人を敬って、その衣服をいう語。おめしもの。みぞ。おんぞ。「筑波嶺の新桑繭(にひぐはまよ)の衣はあれど君が—しあやに着欲しも」〈万・三三五〇〉
み‐そ【御衣】
《後世「みぞ」とも》貴人を敬って、その衣服をいう語。おんぞ。「いと寒きに—一つ貸し給へ」〈大和・一六八〉