こき‐い・る【扱き入る】
[動ラ下二]しごいて取って入れる。むしって入れる。こきる。「もみぢ葉は袖に—・れてもて出でなむ秋は限りと見む人のため」〈古今・秋下〉
こき‐おと・す【扱き落(と)す】
[動サ五(四)]くっついている物をしごいて落とす。「籾(もみ)を—・す」
こき‐おろ・す【扱き下ろす】
[動サ五(四)] 1 しごいて落とす。こき落とす。「煙筒からは風に—・された煙の中にまじって火花が飛び散っていた」〈有島・カインの末裔〉 2 欠点などを殊更に指摘して、ひどくけなす。「上役を—・...
こき‐し・く【扱き敷く】
[動カ四]しごき落として敷き並べる。「秋風の吹き—・ける花の庭清き月夜に見れど飽かぬかも」〈万・四四五三〉
こき‐た・る【扱き垂る】
[動ラ下二]しごき落として垂らす。また、しごき落としたように垂れる。「明けぬとて帰る道には—・れて雨も涙も降りそぼちつつ」〈古今・恋三〉
こき‐だけ【扱き竹】
⇒扱き箸(ばし)
こき‐ちら・す【扱き散らす】
[動サ四]しごき落として散らす。「花紅葉を—・したると見ゆる上の衣(きぬ)の」〈源・澪標〉
こき‐つか・う【扱き使う】
[動ワ五(ハ四)]人を、手心を加えずに激しく使う。「従業員を—・う」
こき‐ばし【扱き箸】
竹を二つに割って下端をくくり、割れた部分に稲穂を挟んで引っぱり、もみを落とす用具。稲扱箸(いねこばし)。扱き竹。
こき‐ま・ぜる【扱き混ぜる】
[動ザ下一][文]こきま・ず[ザ下二]2種類以上のものを混ぜ合わせる。「うそとまことを—・ぜて話す」