出典:青空文庫
・・・こんな慌しい書き方をした文章でも、江口を正当に価値づける一助になれ・・・ 芥川竜之介「江口渙氏の事」
・・・置いて、つかまえ方、書き方のうまいのには、敬意を表せずにはいられな・・・ 芥川竜之介「校正後に」
・・・りくどい説明を含んだ書き方でごまかしているのである。が、これとても・・・ 織田作之助「大阪の可能性」
出典:gooニュース
【書方箋 この本、効キマス】第103回 『量子超越 量子コンピュータが世界を変える』 ミチオ・カク 著、斉藤 隆央 訳/三遊亭 楽麻呂
未来は希望しかないか? 今年は量子力学が誕生して100年目になる。マックス・プランクが黒体放射を考えた結果、「量子論」という新大陸を発見したのが1900年。以後、数多の物理学者が上陸し、新しい大地のあちこちで開拓を始めた。アインシュタインは少し新大陸に寄ったかと思うと、また古典物理学という旧大陸に戻ったりとかなり悩んだらしい。そして1925年、ハイゼンベルクが「量子力学」を
【書方箋 この本、効キマス】第102回 『京都四条 月岡サヨの小鍋茶屋』 柏井 壽 著/神楽坂 淳
“料理屋小説”の真骨頂 小説のお手本のような小説である。キャリアからしてもそうなのだが、小説をこの人のように書くのは大変だ。 小説というのは握り飯のようなもので、力を込めてぎゅうっと握るとなんとなく形になる。しかしそうすると梅や鮭の味はしても、米の味は死んでしまって塩むすびなどはまずくなってしまう。かっちりとぼんやり握ると米の味がうまく生きる。
【書方箋 この本、効キマス】第101回 『デジタルの皇帝たち』 ヴィリ・レートンヴィルタ 著/濱口 桂一郎
デジタル中産階級に希望 タイトルの「デジタルの皇帝たち」(原題は「クラウド・エンパイアズ」なので、正確には「クラウドの諸帝国」)とは、GAFAといわれるデジタル巨大企業だ。アマゾン、アップル、グーグル、ウーバーといったグローバルに展開するプラットフォーム企業によって、我われの生活は支配されている。本書は、ここ数十年のその展開の歴史を興味深いエピソードを交えながら語る。
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