出典:青空文庫
・・・こんな慌しい書き方をした文章でも、江口を正当に価値づける一助になれ・・・ 芥川竜之介「江口渙氏の事」
・・・置いて、つかまえ方、書き方のうまいのには、敬意を表せずにはいられな・・・ 芥川竜之介「校正後に」
・・・りくどい説明を含んだ書き方でごまかしているのである。が、これとても・・・ 織田作之助「大阪の可能性」
出典:gooニュース
【書方箋 この本、効キマス】第99回 『王将の前で待つてて』 川上 弘美 著/荻原 裕幸
求人欄風の一句も 川上弘美さんの2冊目となる句集『王将の前で待つてて』が集英社から刊行された。川上さんは作家だけれど、小説とほぼ同じ長さの句歴をもつ俳人でもある。2010年に刊行された第1句集『機嫌のいい犬』も昨秋に文庫化された。このたびは、第1句集以後の活動から200句を超える作品を選んで構成している。加えて、30年間の自作30句にエッセイ風な自註を付した「自選一年一句」
【書方箋 この本、効キマス】第98回 『愛するということ』 エーリッヒ・フロム 著、鈴木 晶 訳/森岡 正博
現代の病理を映す名著 人を愛するとはどういうことだろう。紀元前の昔から、人々はこの問いを考え続けてきた。愛についての古典的名著はたくさんあるが、その中でも、社会心理学者のエーリッヒ・フロムが20世紀半ばに刊行したこの本は、現在も世界中で広く読まれ続けている。なぜならば、人生でいろんな体験をした大人の読者たちの知性に深く訴えかける内容となっているからである。
【書方箋 この本、効キマス】第97回 『墓標なき草原(上・下)』 楊 海英 著/濱口 桂一郎
大虐殺当事者の声を拾う 日本の相撲界にはモンゴル人がたくさんいるが、そのなかには中国国籍の内モンゴル人もいる。蒼国来(現・荒汐親方)や大青山がそうだ。彼ら内モンゴル人が、中国の文化大革命時に死者5万とも10万とも言われる大虐殺(ジェノサイド)を被ったことをご存じだろうか。口を開けば人権を叫ぶ戦後進歩主義者たちがだんまりを決め込んできた、戦後世界で最大規模の大虐殺の詳細な姿が
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