こぼ・つ【毀つ】
[動タ五(四)]《古くは「こほつ」》 1 こわす。破壊する。「その形の美しさはまだ決して—・たれてはいなかった」〈三島・美徳のよろめき〉 2 そりとる。けずる。「並ぶ頭の…片端剃(そ)るやら—・...
さん‐しょく【蚕食】
[名](スル)蚕が桑の葉を食うように、他の領域を片端からだんだんと侵していくこと。「領土を—する」「市場を—する」
しらみ‐つぶし【虱潰し】
物事を片端から一つ一つ落ちのないように処理すること。「一軒一軒—にあたる」
せっ‐けん【席巻/席捲】
[名](スル)《「戦国策」楚策から》むしろを巻くように領土を片端から攻め取ること。はげしい勢いで、自分の勢力範囲をひろげること。「市場を—する」
そう‐まくり【総捲り】
[名](スル)残らずまくること。転じて、ある物事について、片端から取り上げ、紹介したり論評を加えたりすること。「本年度文芸作品—」「角界を—する」
たん【端】
[常用漢字] [音]タン(呉)(漢) [訓]はし は はた はした 〈タン〉 1 形・姿勢がきちんと整っている。「端座・端正・端然・端麗/異端」 2 はし。「端末/一端・極端・口端・上端・舌端...
つら‐づえ【頰杖/面杖】
「ほおづえ」に同じ。「その片端に、巨勢は—つきたり」〈鴎外・うたかたの記〉
なで‐ぎり【撫で切り/撫で斬り】
1 刃物でなでるようにして切ること。薄くそぐように切ること。 2 たくさんの人を、片端から切り捨てること。また、多くの相手を打ち負かすこと。「群がる敵を—にする」
の‐ぶせり【野伏せり/野臥せり】
1 「のぶし(野伏)2」に同じ。 2 「のぶし(野伏)4」に同じ。「—の乞食まで片端に責め問へども」〈浄・蘆屋道満〉
ひと‐はし【一端】
1 一方の端。片端。いったん。 2 事柄の一部分。「言葉の— —にその時代おくれなことを自白していた」〈佐藤春夫・都会の憂鬱〉