暇(いとま)申(もう)・す
1 休暇を取りたいとお願い申し上げる。「おほやけには、筑紫の国に湯あみにまからむとて—・して」〈竹取〉 2 別れの言葉を申し上げる。「—・して、さらばよとて」〈謡・安宅〉
おもろ
沖縄・奄美(あまみ)群島に伝わる古代歌謡。神事や宮廷の祝宴などに歌われた叙事詩。 [補説]「思い」と同語源の「うむい」の変化した語で、神に申し上げるの意というが、ほかにも諸説がある。
お‐わび【御詫び】
わびる人、また、その相手を敬っていう語。「—のしるし」「—を申し上げる」
かん‐しん【勘進】
考え調べて、申し上げること。また、勘申(かんじん)のこと。
かん‐そう【官奏】
太政官から天皇に申し上げること。平安時代の重要な朝儀であったが、のちに、田の荒熟(凶豊)の状況を奏上し、減税を奏請するものなどに限定されるようになった。かんのそう。
きこえ‐あ・う【聞こえ合ふ】
[動ハ四]「言い合う」の謙譲語。大勢が口々に申し上げる。「御前にさぶらふ人々、いさやえこそ聞こえ定めね、と—・へり」〈源・東屋〉
きこえ‐い・ず【聞こえ出づ】
[動ダ下二] 1 外部に話がもれる。うわさになる。「おほかた—・でば、いかに北の方宣(のたま)はむ」〈落窪・一〉 2 「言い出ず」の謙譲語。口に出して申し上げる。「昔の御事ども—・で給ひて」〈源・葵〉
きこえ‐かえ・す【聞こえ返す】
[動サ四]「言い返す」の謙譲語。 1 お答え申し上げる。お返事申し上げる。「御答(いら)へを、いささか恥づかしとも思ひたらず—・し」〈枕・一八四〉 2 御辞退申し上げる。「すずろにむつかしきわざ...
きこえ‐かよ・う【聞こえ通ふ】
[動ハ四]「言い通う」の謙譲語。お話申し上げる。便りを差し上げる。「何やかやと御消息のみ—・ひて」〈源・総角〉
きこえ‐さ・す【聞こえさす】
[動サ下二]《「言う」の謙譲語「聞こゆ」に使役の助動詞「さす」が付いて、その謙譲の度合いを強めた語》 1 申し上げる。「せちに—・すべき事なむある」〈大和・一五五〉 2 手紙を差し上げる。「人伝...