はら【腹/肚】
[名] 1 動物の、胸部と尾部との間の部分。胴の後半部。また、背に対して、地に面する側。人間では、胸から腰の間で中央にへそがある前面の部分。横隔膜と骨盤の間で、胃腸のある部分。腹部。「魚の—を...
はら‐あか【腹赤】
1 マスの別名。 2 ウグイの別名。
腹(はら)悪(あ)・し
1 おこりっぽい。短気である。「大臣極めて—・しき人にて、目を嗔(いか)らかして」〈今昔・一九・九〉 2 意地悪い。腹黒い。「幼少の時よりして—・しきゑせ者の名を得候ひて」〈義経記・五〉
はら‐あて【腹当て】
1 腹掛け。腹巻き。《季 夏》 2 鎧(よろい)の一。胸・腹部と両脇だけを防護する簡略なもの。多く雑兵(ぞうひょう)が用いたが、上級武士も軽武装のときに衣服の下に着るなどした。
はら‐あわせ【腹合(わ)せ】
1 互いの心を合わせること。考えを事前に調整しておくこと。「裁決前に—をする」 2 「腹合わせ帯」の略。 3 向かい合うこと。腹と腹とを向かい合わせること。
はらあわせ‐おび【腹合(わ)せ帯】
「昼夜帯(ちゅうやおび)」に同じ。
はら‐いせ【腹癒せ】
《「腹を居させる」の意か。その際の歴史的仮名遣いは「はらゐせ」》怒りや恨みを他の方に向けてまぎらせ、気を晴らすこと。
はら‐いた【腹痛】
腹が痛むこと。ふくつう。「急に—を起こす」
はら‐いっぱい【腹一杯】
(副詞的にも用いる) 1 たくさん食べて、もうこれ以上腹に入らないこと。「—になる」「—詰め込む」 2 思う存分。「お国が—の我儘を働く間(うち)」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉
はら‐おび【腹帯】
1 腹に巻く帯。腹巻き。 2 「岩田帯(いわたおび)」に同じ。 3 馬の背に鞍(くら)をつけるために、馬の腹に締める帯。はるび。