いかずちたろうごうあくものがたり【雷太郎強悪物語】
黄表紙。式亭三馬作、歌川豊国画。文化3年(1806)刊。殺人や強盗などの悪事を重ねる雷太郎を、被害者の家族らが浅草観音の導きで討ち取る敵討物。前後編各5冊だが、合巻仕立てとしたものもあり、以後の...
いしゅ‐うち【意趣討ち】
恨みを晴らすために、その相手を討ち取ること。意趣斬り。「—か時の口論か」〈浄・川中島〉
うち‐と・る【打(ち)取る】
[動ラ五(四)] 1 (「討ち取る」とも書く)武器を使って相手を殺す。「敵将を—・る」 2 試合などで相手を負かす。「フルセットの末、強豪を—・る」「凡打に—・る」 3 敵国などを攻めて滅ぼす。...
うち‐もら・す【討(ち)漏らす】
[動サ五(四)]討ち取ることができず逃がしてしまう。「敵将を—・す」
えり‐うち【選り討ち】
強い敵を選んで討ち取ること。「さては渡辺のしたしいやつばらこそ候ふらめ。—なんどもし候ふべきに」〈平家・四〉
おい‐うち【追(い)撃ち/追(い)討ち/追(い)打ち】
1 逃げていく者を追いかけて討ち取ること。追撃(ついげき)。「浮き足立つ敵に—をかける」 2 弱っているところに重ねて打撃を与え、さらに厳しい状態に追いやること。「不況に物価高の—が加わる」
切(き)って取(と)・る
勝負で相手を討ち取る。「三者連続三振に—・る」
くみ‐うち【組(み)打ち/組(み)討ち】
1 互いに組み合って争うこと。取っ組み合い。「十八九の時分親爺と—をした事が一二返ある位だが」〈漱石・それから〉 2 戦場で、相手と組み合って討ち取ること。 3 男女交合の絵。春画。枕絵。組み打...
け‐づけ【毛付け】
1 馬の毛色。 2 昔、諸国の牧場から馬を献上するとき、毛色を書き留めたこと。また、その文書やそれをする役目。 3 昔、戦場で、それぞれが主な敵を求め、その鎧(よろい)の威毛(おどしげ)などに注...
三軍(さんぐん)も帥(すい)を奪(うば)うべきなり匹夫(ひっぷ)も志(こころざし)を奪(うば)うべからざるなり
《「論語」子罕(しかん)から》大軍であってもまとまっていないと、その総大将を討ち取ることができるが、たとえ身分の低い男でも、意志が堅ければ、その志を変えさせることはできない。