くも‐がく・る【雲隠る】
[動ラ四] 1 雲の中に隠れる。くもいがくる。「渡る日の暮れぬるがごと照る月の—・るごと」〈万・二〇七〉 2 貴人の死ぬことをたとえていう語。「ももづたふ磐余(いはれ)の池に鳴く鴨を今日のみ見...
くも‐の‐かけはし【雲の梯】
1 雲がたなびくさまを、かけはしに見立てた語。「天の川—いかにしてふみ見るばかり渡し続けむ」〈落窪・一〉 2 深い谷間の空中高くかけ渡した橋。「水青きふもとの入江霧晴れて山路秋なる—」〈風雅・雑...
すっ‐ぱだか【素っ裸】
1 衣類を何も身につけていないこと。まるはだか。まっぱだか。「—で泳ぐ」 2 財産などをすっかりなくして身一つになること。「倒産して—になる」
手(て)と身(み)にな・る
《足すなわち銭がなくなる意》落ちぶれて身一つになる。無一物になる。「—・りての思案、何とも埒(らち)のあかぬ世渡り」〈浮・永代蔵・五〉
としゅ‐くうけん【徒手空拳】
《「徒手」を強めていう語》 1 手に何も持っていず、素手であること。 2 資金・地位など頼るものがなく、自分の身一つであること。「—で事業をはじめる」
何(なに)として
1 原因・動機・手段などについての疑問を表す。どうして。なぜ。なんのために。「—憂き身一つの残るらん同じ昔の人はなき世に」〈新後撰・雑下〉 2 反語の意を表す。どうして…であろうか。「わが一生涯...
み‐すがら【身すがら】
1 所持品らしいものを何も持たないこと。身一つ。から身。「只—にと出で立ち侍るを」〈奥の細道〉 2 独身で係累のないこと。「—の太兵衛と名を取った男」〈浄・天の網島〉