うけ‐づつ【受筒】
1 具足の背部につけた、軍陣で指物を差し込むための筒。指筒(さしづつ)。 2 生け花で、鉛や鉄製の円筒形の花留め。
おう‐ばん【黄幡】
1 葬儀のときに用いる黄色の旗。 2 暦注の八将神の一。軍陣の守護神。弓始めに、この神のいる方角に向かって射れば吉とし、また、その方角に門を建てたり土を掘ったりすることは凶とした。
かぶら‐や【鏑矢】
鏑をつけた矢。射ると大きな音響を発して飛ぶ。狩猟用の野矢の一種。軍陣の箙(えびら)には上差(うわざし)として差し添えた。鳴り鏑矢。鳴り矢。
こし‐あて【腰当て】
1 すわるときに腰の後ろに当て、姿勢を楽にしたり保温したりするもの。 2 修験者・猟師などが腰につけた敷き皮。長方形の毛皮の上端にひもをつけ、後ろ腰に当てて前で結ぶ。引っ敷き。尻皮。 3 近世、...
さかつら‐えびら【逆頰箙】
箙の一種。方立(ほうだて)の表面をイノシシの毛皮で包んだもの。1枚の皮で包むために毛並みが背面は下に、他の三面は逆に上に向くところからいう。主将以下は軍陣に用い、公卿の随身も用いた。
しまり‐ぞなえ【締(ま)り備え】
軍陣の最後を取り締まること。また、そのために備える隊。殿軍。しんがり。あとおさえ。
じん‐そう【陣僧】
主に室町時代、軍陣に同道して、戦死者の供養をはじめ文書作成や敵方への使者を務めた僧。
すい‐げつ【水月】
1 水と月。 2 水面に映る月影。「江上の—」「鏡花—」 3 人体の急所の一。みずおち。 4 軍陣で、水と月が相対するように、両軍が接近してにらみ合うこと。
だん‐せん【団扇】
1 うちわ。 2 軍陣で用いた軍配団扇(ぐんばいうちわ)。「大将—おっ取って」〈浄・国性爺〉
て‐ぐみ【手組(み)】
1 手で組むこと。「—のゲラ」 2 軍陣で、数人で組をつくること。隊を組むこと。「三人—して寄る所を」〈保元・下〉 3 仲間。連中。「いつもの—の客まじりに」〈浮・男色大鑑・七〉 4 物事を行う...