はせがわ‐てんけい【長谷川天渓】
[1876〜1940]評論家・英文学者。新潟の生まれ。本名、誠也。雑誌「太陽」の編集に従事。自然主義の論客として脚光を浴びた。評論集「自然主義」など。
はせがわ‐にょぜかん【長谷川如是閑】
[1875〜1969]ジャーナリスト・思想家。東京の生まれ。本名、万次郎。新聞記者を経て、大山郁夫らと雑誌「我等」を創刊し、自由主義批評家としてデモクラシー思想を鼓吹。文化勲章受章。著「現代国家...
はせがわ‐へいぞう【長谷川平蔵】
[1745〜1795]江戸後期の幕臣。名は宣以(のぶため)。先手弓頭となり、火付盗賊改を加役としてつとめた。老中松平定信の命により、人足寄場(にんそくよせば)の設置を献策。
はっとり‐しそう【服部之総】
[1901〜1956]歴史学者。島根の生まれ。講座派の一員として明治維新史研究を推進。第二次大戦後は日本近代史研究会を創立。著「黒船前後」「親鸞ノート」など。
ハットン【James Hutton】
[1726〜1797]英国の地質学者。過去の大規模な地質現象も現在の自然現象の長時間の累積として説明できるとする斉一(せいいつ)説を主張。また、岩石の成因については火成論を唱えた。著「地球の理論」。
ハッラージュ【al-Ḥallāj】
[857〜922]イスラム教の神秘家。イラン生まれ。神人合一の神秘体験を大胆に説いたために異端として処刑された。彼の「われは真理(神)なり」の言葉は有名。
はなだ‐きよてる【花田清輝】
[1909〜1974]評論家・小説家。福岡の生まれ。現代の変革をモチーフにした評論および芸術運動の組織者として活躍。評論「復興期の精神」、小説「鳥獣戯話」など。
はに‐ごろう【羽仁五郎】
[1901〜1983]歴史学者。群馬の生まれ。旧姓、森。羽仁もと子の娘婿。唯物史観の立場から明治維新を研究。野呂栄太郎らと「日本資本主義発達史講座」の刊行に参加・執筆。第二次大戦後は広く文明批評...
はぶ‐げんせき【土生玄碩】
[1762〜1848]江戸後期の眼科医。安芸(あき)の人。名は義寿。シーボルトに散瞳薬を学び、代償として将軍家斉より拝領の葵の紋服を贈り、禁錮に処された。
はまお‐しろう【浜尾四郎】
[1896〜1935]小説家。東京の生まれ。加藤弘之の孫。古川緑波の兄。検事や弁護士として活躍の後、作家に転身。「殺人鬼」などの本格推理小説を発表した。晩年は貴族院議員。