ちゅうがん‐えんげつ【中巌円月】
[1300〜1375]南北朝時代の臨済宗の僧。相模の人。入元し、東陽徳輝の法を嗣(つ)いだ。帰朝後、建長寺・建仁寺などに歴住。朱子学・詩文にすぐれ、五山文学の代表者の一人。著「語録」「東海一漚(...
なかがわ‐おつゆう【中川乙由】
[1675〜1739]江戸中期の俳人。伊勢の人。通称、喜右衛門。別号、麦林舎・梅我。岩田涼菟(いわたりょうと)に師事。伊勢派の中心人物。平俗軽妙な作風で知られた。編著「麦林集」「伊勢新百韻」など。
なかがわ‐かずまさ【中川一政】
[1893〜1991]洋画家。東京の生まれ。春陽会の創立に参加。躍動感あふれる筆触と独自の詩情で知られる。日本画・随筆・書・陶芸などでも活躍。文化勲章受章。
なかじま‐あずさ【中島梓】
⇒栗本薫
なかじま‐あつし【中島敦】
[1909〜1942]小説家。東京の生まれ。中国の史実・古典に題材を求めた作品を書いたが夭折(ようせつ)、死後再評価された。作「李陵(りりょう)」「山月記」「光と風と夢」など。
なかじま‐けんぞう【中島健蔵】
[1903〜1979]評論家・仏文学者。東京の生まれ。国語審議会委員として「当用漢字表」「現代仮名遣い」の制定を推進。評論は文芸から音楽まで幅広い。著「現代文芸論」「回想の文学」「昭和時代」など。
なかじま‐さだお【中島貞夫】
[1934〜2023]映画監督。千葉の生まれ。やくざ映画を代表する監督。代表作「日本の首領(ドン)」シリーズ、「893(やくざ)愚連隊」「狂った野獣」など。
なかじま‐ちくへい【中島知久平】
[1884〜1949]実業家・政治家。群馬の生まれ。海軍の飛行機工場長を経て、中島飛行機会社を創設。のち政界に進出し、鉄道相・政友会総裁・軍需相などを歴任。
なかじま‐のぶゆき【中島信行】
[1846〜1899]政治家。土佐の人。岸田俊子の夫。坂本竜馬の海援隊に所属。明治維新後、神奈川県令・元老院議官などを歴任。自由党結成に参加、副総理となり、民権運動を推進した。のち初代衆議院議長。
なかじま‐ひろたり【中島広足】
[1792〜1864]江戸後期の国学者・歌人。肥後の人。号、橿園(かしぞの)。長崎に住んだ。独学で本居宣長父子の学を継承。のち肥後藩の藩校の国学教授。著「詞玉緒(ことばのたまのお)補遺」「橿園集...