トレーズ【Maurice Thorez】
［1900〜1964］フランスの政治家。フランス共産党書記長。人民戦線の結成に尽力。第二次大戦中はソ連に亡命、帰国後、副首相兼国務相に就任。自伝「人民の子」。
どんむせん【曇無讖】
［385〜433］中インドから北中国の北涼に来た僧。「大般涅槃(だいはつねはん)経」「金光明経」「仏所行讃」などを漢訳。王の政治顧問ともなったが、刺客に殺害された。どんむしん。
どんらん【曇鸞】
［476〜542］中国、北魏の僧。雁門（山西省）の人。唐代浄土教大成の基礎を築いた。浄土教五祖の初祖とされる。著「浄土論註」「讃阿弥陀仏偈」など。
ないとう‐こなん【内藤湖南】
［1866〜1934］東洋史学者。秋田の生まれ。本名、虎次郎。大阪朝日新聞などの記者を経て京大教授となり東洋史学を担任、中国史学の発展に貢献した。著「日本文化史研究」「支那史学史」など。
ナウマン【Edmund Naumann】
［1854〜1927］ドイツの地質学者。明治8年（1875）日本政府に招かれて来日、同18年帰国まで東大で地質学を教授。日本列島の地質構造を調査し、フォッサマグナによって東北日本と西南日本に分け...
なかい‐ちくざん【中井竹山】
［1730〜1804］江戸中期の儒学者。大坂の人。名は積善。甃庵(しゅうあん)の長男。五井蘭洲に朱子学を学び、父の没後懐徳堂学主となり、その全盛時代をもたらした。著「草茅危言」「非論語徴」など。
なかざわ‐どうに【中沢道二】
［1725〜1803］江戸中期の心学者。京都の人。名は義道。通称、亀屋久兵衛。手島堵庵(てじまとあん)に師事。江戸に参前舎を開き、心学の布教につとめた。著「道二翁道話」など。
なかざわ‐よしお【中沢良夫】
［1883〜1966］応用化学者。東京の生まれ。京都帝大教授、京都工芸繊維大学長を歴任。全国中等学校野球大会の創設に尽力し、昭和23年（1948）全国高等学校野球連盟の会長に就任。高校野球の発展...
ながい‐かふう【永井荷風】
［1879〜1959］小説家。東京の生まれ。本名、壮吉。広津柳浪に師事、ゾラの影響を受けて「地獄の花」を発表。アメリカ・フランス遊学後、「あめりか物語」「ふらんす物語」や「すみだ川」などを執筆、...
ながくぼ‐せきすい【長久保赤水】
［1717〜1801］江戸中期の地理学者。常陸(ひたち)の人。名は玄珠。水戸藩の侍講となり、「大日本史」地理志の編纂(へんさん)に加わる。「日本輿地路程全図」などの地図を作成した。
