ぜんしん‐に【善信尼】
日本最初の尼僧。司馬達等(しばたつと)の娘。俗名、嶋(しま)。敏達天皇13年(584)恵便(えびん)のもとで出家、のち百済に渡って具足戒を受け、帰国後は大和の桜井寺に住して尼や僧に戒を授けた。生...
ぜんせ‐たいし【善施太子】
釈迦(しゃか)が前世に葉波国の太子であったときの名。よく施しを行い、どのような場合でも布施を拒まなかったところからの名。
ぜんちく‐やごろう【善竹弥五郎】
[1883〜1965]狂言師。大蔵流。京都の生まれ。本名、茂山久治。前名、茂山弥五郎。昭和38年(1963)シテ方金春流(こんぱるりゅう)家元から善竹の姓を贈られて改姓。人間味のあふれた世話物風...
ぜんどう【善導】
[613〜681]中国、唐代の僧。臨淄(りんし)(山東省)の人という。中国浄土教を大成し、称名念仏三昧を唱導した。主著「観無量寿経疏」。
ぜんな【善阿】
鎌倉後期の連歌師。地下(じげ)連歌界の指導者として活躍。連歌式目の制定に寄与した。門下に救済(ぐさい)らがいる。生没年未詳。
ぜんむい【善無畏】
《(梵)Subhakara-simha》[637〜735]密教列祖の一。インドのマガダ国の王子。中央アジアを経て長安に入り、玄宗の勅命により「大日経」などを漢訳、中国密教の基礎をつくった。