おかもと‐やすたか【岡本保孝】
[1797〜1878]幕末・明治初期の国学者。江戸の人。清水浜臣(しみずはまおみ)・狩谷棭斎(かりやえきさい)に和文や考証を学んだ。著「韻鏡考」「難波江」など。
おがた‐こうあん【緒方洪庵】
[1810〜1863]江戸後期の蘭学者・医者・教育者。備中の人。名は章。江戸・長崎で医学を学び、医業のかたわら蘭学塾(適塾)を開いて青年を教育。種痘の普及にも尽力し、日本における西洋医学の基礎を...
おがた‐ともさぶろう【緒方知三郎】
[1883〜1973]病理学者。東京の生まれ。東大・日本医大教授。東京医大学長。唾液腺の内分泌やカシンベック病、老人病などの研究で業績がある。文化勲章受章。著「病理学総論」など。
おがた‐まさのり【緒方正規】
[1853〜1919]医学者。熊本の生まれ。東大教授。ドイツに留学。日本の衛生学・細菌学の基礎を築いた。明治29年(1896)ペストがネズミのノミで媒介されることを発見。
おがわ‐たくじ【小川琢治】
[1870〜1941]地質学者・地理学者。和歌山の生まれ。日本列島の構造に関する研究に寄与。京大教授。小川芳樹・貝塚茂樹・湯川秀樹・小川環樹の父。著「地質現象の新解釈」「人文地理学研究」など。
おぎゅう‐そらい【荻生徂徠】
[1666〜1728]江戸中期の儒学者。江戸の人。名は双松(なべまつ)。字(あざな)は茂卿(しげのり)。別号、蘐園(けんえん)。また、物部氏の出であることから、中国風に物(ぶつ)徂徠と自称。朱子...
おくだいら‐やすひろ【奥平康弘】
[1929〜2015]憲法学者。北海道の生まれ。表現の自由について研究。日本国憲法については護憲の立場を取った。著「表現の自由を求めて」「いかそう日本国憲法」など。
おくむら‐よしひさ【奥村善久】
[1926〜2023]電子工学者。石川の生まれ。電波が建物や樹木から受ける影響を研究し、奥村モデル(奥村秦モデル)を確立。携帯電話や自動車電話などの移動体通信のネットワーク構築に貢献した。この業...
おぐら‐きんのすけ【小倉金之助】
[1885〜1962]数学者。山形の生まれ。「数学教育の根本問題」を著し、日本数学教育の改善に尽力。日本科学史学会会長。著「数学史研究」など。
おさたけ‐たけき【尾佐竹猛】
[1880〜1946]司法官・歴史学者。石川の生まれ。明大教授。大審院判事・検事。明治維新史・憲政史を研究し、吉野作造と明治文化研究会を作り、「明治文化全集」の編纂(へんさん)など多くの業績を残...