きむら‐ひさし【木村栄】
[1870〜1943]天文学者。石川の生まれ。岩手県奥州市の緯度観測所で緯度変化の観測に従事。明治35年(1902)、緯度変化の公式にZ項(木村項)を付加すべきことを提唱。文化勲章受章。
ギュツラフ【Karl Friedrich August Gützlaff】
[1803〜1851]ドイツの宣教師。東洋布教に従事。漂流日本人漁師に日本語を学び、渡日を企てて失敗。1837年、シンガポールで最古の邦訳聖書「約翰(ヨハネ)福音之伝」を出版。漢名は郭実猟。
くまらじゅう【鳩摩羅什】
《(梵)Kumārajīva》[344〜413]中国、六朝(りくちょう)時代の仏典の翻訳家。中央アジア亀玆(きじ)国の僧。父はインド人、母は亀玆国王の妹。前秦の亀玆攻略後、長安に迎えられ、訳経に...
くりやま‐せんぽう【栗山潜鋒】
[1671〜1706]江戸中期の儒学者。山城の人。名は愿。山崎闇斎の門下。徳川光圀に招かれ、「大日本史」の編纂に従事。著「保建大記」「倭史後編」など。
くろいた‐かつみ【黒板勝美】
[1874〜1946]歴史学者。長崎の生まれ。号、虚心。東大教授。「国史大系」の校訂に従事。日本古文書学の確立者。エスペラント語の開拓者でもある。著「国史の研究」「虚心文集」など。
くろかわ‐まより【黒川真頼】
[1829〜1906]幕末・明治時代の国学者。上野(こうずけ)の人。本姓は金子。号、荻斎(てきさい)。黒川春村の門人で、師の没後に姓を継ぎ、家学を継承した。また「古事類苑」の編纂(へんさん)に従事。
グロテウォール【Otto Grotewohl】
[1894〜1964]ドイツの政治家。社会民主党員としてナチス時代は地下運動に従事。第二次大戦後、同党左派を率いて共産党と合同、社会主義統一党を結成してドイツ民主共和国(東ドイツ)成立とともに首...
げんのう【玄応】
中国、唐初の僧。長安の大慈恩寺に入り、玄奘(げんじょう)のもとで経典の翻訳に従事。音韻学に通じ、「一切経音義」(玄応音義)25巻などを著した。生没年未詳。
こうしょう【康尚】
平安中期の仏師。定朝(じょうちょう)の父。子の定朝をはじめとする多くの弟子を抱えて仏所を形成、摂関家の造寺発願に際して造仏に従事し、仏師職の祖といわれる。今日、確証ある遺作は伝存しないが、東福寺...
こまつ‐たてわき【小松帯刀】
[1835〜1870]幕末の薩摩藩士。名は清廉。島津久光の側近となり、藩を代表して国事に従事。薩長同盟締結、大政奉還に尽力した。