ありさわ‐ひろみ【有沢広巳】
[1896〜1988]経済学者・統計学者。高知の生まれ。東京帝大教授。戦後復興期の経済政策立案に当たり、傾斜生産方式を提唱。著作に「世界経済図説」など。昭和56年(1981)文化功労者。
あんどう‐しょうえき【安藤昌益】
[1703〜1762]江戸中期の社会思想家・医者。出羽の人。封建社会と、それを支える儒学・仏教を批判。すべての人が平等に生産に従事して生活する「自然の世」を唱えた。著「自然真営道」「統道真伝」...
カレツキ【Michał Kalecki】
[1899〜1970]ポーランドの経済学者。景気理論・分配論の研究で知られる。「景気循環の巨視的動態論」では、マルクスの再生産論を土台にして、ケインズに先駆ける理論を展開した。著「経済変動の理論...
かわしま‐じんべえ【川島甚兵衛】
[1853〜1910]織芸家。京都の生まれ。西陣織生産に功績をあげ、渡欧して日本と外国の技術を総合し、旧来の唐織(からお)り・綴(つづ)れ織りなどを壮麗な芸術品に発展させた。
カントロビチ【Leonid Vital'evich Kantorovich】
[1912〜1986]ソ連の数学者・経済学者。ソ連数理経済学派の創始者の一人。線形計画法の考案で知られる。1975年、クープマンスとともにノーベル経済学賞受賞。著「生産組織と生産計画の数学的方法...
こうこうぎょう‐せいさんしすう【鉱工業生産指数】
1 《Indices of Industrial Production》日本の鉱工業指数の一。約500品目の鉱工業製品について、1か月間の生産量を、直近の基準年(西暦末尾が0か5の年)のそれを1...
スチュアート【James Denham Steuart】
[1712〜1780]英国の経済学者。重商主義の理論を体系化し、流通主義的視点に立ちながらも生産過程の分析を試みた。著「経済学原理」など。ステュアート。
セー【Jean-Baptiste Say】
[1767〜1832]フランスの経済学者。スミスに傾倒し、その理論をフランスに導入。主観的な効用価値説に立ち、生産・分配・消費の三分法による経済学体系をつくった。著「経済学概論」「恐慌に関する書...
ベッセマー【Henry Bessemer】
[1813〜1898]英国の冶金技術者。酸性転炉を発明、銑鉄から鋼鉄を安価に大量生産して製鉄業に革新をもたらした。他に植字機・活字鋳造機・水圧式鉄道ブレーキなどを発明。
やまだ‐もりたろう【山田盛太郎】
[1897〜1980]経済学者。愛知の生まれ。東大教授。マルクスの再生産表式、日本資本主義などを研究。野呂栄太郎らの「日本資本主義発達史講座」に参加、中心的執筆者となる。著「日本資本主義分析」など。