コンドラチェフ【Nikolay Dmitrievich Kondrat'ev】
[1892〜1938]ソ連の経済学者。資本主義経済の景気変動の波「コンドラチェフの波」を発見。スターリン時代に政府の農業政策に反対し、反体制の罪で逮捕・処刑された。
コーエン【Hermann Cohen】
[1842〜1918]ドイツの哲学者。新カント学派のうちのマールブルク学派の創始者。徹底した論理主義によってカントを解釈し、独自の観念論体系を構築。著「純粋認識の論理学」「純粋意志の倫理学」「純...
さいとう‐どうさん【斎藤道三】
[1494〜1556]室町後期の武将。山城の人。名は利政、のち秀竜。道三は法名。油売りから身を起こして守護土岐氏を追い、美濃一国を治めて稲葉山に築城。のち、長男義竜に討たれた。織田信長はその女婿。
さかい‐としひこ【堺利彦】
[1871〜1933]社会主義運動の先駆者。福岡の生まれ。号、枯川。万朝報記者となり、のち、幸徳秋水らと平民社を起こし、終始非戦論を唱えて数度入獄。日本社会党・日本共産党の創立にも参加。
さかがみ‐ひろし【坂上弘】
[1936〜2021]小説家。東京の生まれ。「内向の世代」の作家の一人。会社勤務のかたわら執筆活動を続け、定年退職後、慶応通信(現慶応義塾大学出版会)社長に就任。「優しい碇泊(ていはく)地」で芸...
さきさか‐いつろう【向坂逸郎】
[1897〜1985]経済学者。福岡の生まれ。九大教授。労農派に属し、日本資本主義論争に参加。第二次大戦後、社会主義協会を主宰、労働運動や日本社会党左派の理論的指導者として活躍。翻訳「資本論」、...
さくら‐そうごろう【佐倉惣五郎】
江戸前期の下総(しもうさ)佐倉領の義民。本名、木内惣五郎。印旛郡公津(こうづ)村の名主。領主の重税を将軍に直訴して処刑されたという。江戸後期、実録本・講釈などによって広く世人に知れ渡るようになっ...
ささき‐そういち【佐々木惣一】
[1878〜1965]法学者。鳥取の生まれ。憲法および行政法の権威として、天皇機関説、民本主義を主張。京大教授。在任中、滝川事件に連座して退官、のち、立命館大学学長。第二次大戦後、帝国憲法の改正...
さたけ‐しょざん【佐竹曙山】
[1748〜1785]江戸中期の洋風画家。秋田藩主。名は義敦(よしあつ)。家臣の小田野直武とともに平賀源内に西洋画法を学び、写実的な花鳥画・風景画を多く描いた。日本最初の西洋画論「画法綱領」など...
さだ‐かいせき【佐田介石】
[1818〜1882]浄土真宗の僧、国粋主義者。肥後の人。仏教の須弥山(しゅみせん)説をもって地動説を排斥し、独自の経済論をもって国産品愛用運動を起こした。著「栽培経済論」など。