ハイネ【Heinrich Heine】
[1797〜1856]ドイツの詩人・批評家。ドイツの反動的政策を痛烈に批判し、フランスの七月革命を契機に、1831年パリに亡命。愛と革命の詩人とよばれる。詩集「歌の本」「ロマンツェーロ」、長詩「...
はぎわら‐さくたろう【萩原朔太郎】
[1886〜1942]詩人。群馬の生まれ。「月に吠(ほ)える」「青猫」の2詩集を出して口語自由詩による近代象徴詩を完成、以後の詩壇に大きな影響を与えた。他に詩集「純情小曲集」「氷島」、詩論「詩...
はしもと‐おさむ【橋本治】
[1948〜2019]小説家・イラストレーター。東京の生まれ。学園闘争中の東大の駒場祭ポスター「とめてくれるなおっかさん…」で話題を呼び、イラストレーターとしての活動を始める。のち小説・随筆・評...
ハズリット【William Hazlitt】
[1778〜1830]英国の批評家・随筆家。英国ロマン主義批評を代表する評論家の一人。シェークスピア劇や英国の詩人を論じた評論で知られる。著「時代の精神」「シェークスピア劇人物論」「英国詩人講義...
はせがわ‐てんけい【長谷川天渓】
[1876〜1940]評論家・英文学者。新潟の生まれ。本名、誠也。雑誌「太陽」の編集に従事。自然主義の論客として脚光を浴びた。評論集「自然主義」など。
はっとり‐たつ【服部達】
[1922〜1956]文芸評論家。東京の生まれ。遠藤周作・吉本隆明らと雑誌「現代評論」の創刊に参加。昭和29年(1954)評論「新世代の作家たち」を発表し、第三の新人を最初に理論づけた。作「われ...
はなだ‐きよてる【花田清輝】
[1909〜1974]評論家・小説家。福岡の生まれ。現代の変革をモチーフにした評論および芸術運動の組織者として活躍。評論「復興期の精神」、小説「鳥獣戯話」など。
はにや‐ゆたか【埴谷雄高】
[1909〜1997]小説家・文芸評論家。台湾の生まれ。本名、般若(はんにゃ)豊。昭和6年(1931)日本共産党に入党するが、翌年検挙される。転向出獄ののち、雑誌「近代文学」の創刊に参加し、長編...
はやし‐たつお【林達夫】
[1896〜1984]評論家。東京の生まれ。自由主義的な思想家として、政治・思想・文化の動向に鋭い批判を加えた。平凡社の「世界大百科事典」編集長。著「思想の運命」「歴史の暮方」「共産主義的人間」など。
はやし‐ふさお【林房雄】
[1903〜1975]小説家。大分の生まれ。本名、後藤寿夫。プロレタリア作家として出発。のち転向し、戦後の民主主義否定の論陣の一翼を担った。小説「青年」「西郷隆盛」、評論「大東亜戦争肯定論」など。