ボースりゅうし【ボース粒子】
素粒子のうち、スピンがゼロか正の整数である粒子。S=N=ボースが導出した量子統計に従う。物質を構成する粒子を相互媒介する。光子・π中間子、偶数個の核子からなる原子核など。ボソン。→フェルミ粒子
ボースアインシュタインぎょうしゅく【ボースアインシュタイン凝縮】
ボースアインシュタイン統計に従う粒子系が、ある温度を下回り、すべての粒子が一つの最低エネルギーになった状態。巨視的な系にもかかわらず、量子力学的な効果や振る舞いが見られ、絶対零度付近の液体ヘリウムが示す超流動のような特異な現象が生じる。ボース凝縮。BE凝縮。
ボースアインシュタインとうけい【ボースアインシュタイン統計】
スピンがゼロか整数の値をもつボース粒子の集まりが示す統計的性質。1924年、ボースとアインシュタインがそれぞれ独立して導出。粒子同士に相互作用はなく、一つの粒子状態をいくつもの粒子が占有できる。この統計に従う粒子系が、ある絶対温度を下回ると、すべての粒子が一つの最低エネルギーをとるボースアインシュタイン凝縮という状態になる。ボース統計。→フェルミディラック統計