あん‐せいこう【安世高】
[?〜170ころ]中国、漢代の僧。西アジアの安息国(パルティア)の王子であったが、出家して仏教を修め、中国に渡り、洛陽(らくよう)で経典の翻訳に従事した。
いく‐たつふ【郁達夫】
[1896〜1945]中国の小説家。浙江(せっこう)省富陽の生まれ。東大留学中に郭沫若(かくまつじゃく)らと創造社を結成。「沈淪(ちんりん)」は中国初の口語小説集。他に「過去」など。第二次大戦終...
ウィットフォーゲル【Karl August Wittfogel】
[1896〜1988]米国の経済史家。ドイツの生まれ。1934年、米国に亡命。東洋社会、特に中国農業社会を研究。著「解体過程にある中国の経済と社会」など。
えおん【慧遠】
[334〜416]中国、東晋の僧。中国浄土教の祖とされる。廬山(ろざん)に入り修行・教化を行い、同志と白蓮社(びゃくれんしゃ)を設立。出家は王権に屈服する必要はないとする「沙門不敬王者論」を著し...
えんご‐こくごん【圜悟克勤】
[1063〜1135]中国、宋代の臨済宗の僧。中国臨済宗第五祖の法演(ほうえん)の門下。夾山(きょうざん)の碧巌(へきがん)に住み、「碧巌録」(10巻)を著した。仏果禅師。真覚禅師。
おう‐ちょうめい【汪兆銘】
[1883〜1944]中国の政治家。番禺県(広東省)の人。字(あざな)は精衛。法政大学在学中に中国革命同盟会に加入。国民党結成後は同党左派の中心。のち日中戦争が始まると和平救国を唱えて、日本との...
おじま‐すけま【小島祐馬】
[1881〜1966]中国思想史家。高知の生まれ。京大教授、京大人文科学研究所初代所長。著作に「古代支那研究」「中国思想史」など。
か‐こくほう【華国鋒】
[1921〜2008]中国の政治家。山西省出身。1937年中国共産党に入党。抗日遊撃戦に参加。中華人民共和国成立後は、国務院の中央政務につき、1976年党第一副主席兼首相に昇進。同年毛沢東の死後...
かの‐なおき【狩野直喜】
[1868〜1947]中国文学・哲学研究者。熊本の生まれ。京大教授。元曲や敦煌(とんこう)文書を研究。文化勲章受章。著「中国哲学史」「支那学文叢」など。かのうなおき。
かわしま‐よしこ【川島芳子】
[1907〜1948]満蒙の独立運動家。清朝王族の粛親王の第14王女。大正2年(1913)、川島浪速(なにわ)の養女となり来日。昭和の初め、清朝の再興を画策し上海に渡り、日本軍の工作員として諜報...