ひろつ‐りゅうろう【広津柳浪】
[1861〜1928]小説家。長崎の生まれ。本名、直人。別号、蒼々園。硯友社(けんゆうしゃ)に入り、深刻小説と称される作品を発表。作「変目伝(へめでん)」「黒蜥蜴(くろとかげ)」「今戸心中」など。
ふじわらのしゅんぜい‐の‐むすめ【藤原俊成女】
[1171ころ〜1252ころ]鎌倉前期の歌人。父は藤原盛頼、母は藤原俊成の娘。俊成の孫で養女となる。源通具の妻。新古今集の代表的女流歌人。家集に「俊成卿女集」がある。嵯峨禅尼。
みぶ‐の‐ただみね【壬生忠岑】
平安前期の歌人。三十六歌仙の一人。古今集の撰者の一人。温和で機知に富む歌風で知られる。著「和歌体十種」、家集「忠岑集」。生没年未詳。
もう‐こう【毛亨】
中国、漢代の学者。魯(ろ)の人。毛萇(もうちょう)らとともに「毛詩」とよばれる「詩経」のテキストを伝えた。他のテキストがほろんだため、これが今日の「詩経」となっている。生没年未詳。
もとおり‐とよかい【本居豊穎】
[1834〜1913]国学者・歌人。内遠の長男で、宣長の曽孫にあたる。紀州侯に仕え、明治維新後は神道界で活動。著「古今集講義」など。
もとおり‐のりなが【本居宣長】
[1730〜1801]江戸中期の国学者。国学の四大人の一人。伊勢の人。号、舜庵(春庵)・鈴屋(すずのや)。京都に出て医学を修める一方、源氏物語などを研究。のち賀茂真淵に入門、古道研究を志し、「...
モリナ【Luis de Molina】
[1535〜1600]スペインのスコラ学者・イエズス会士。神の恩恵と人間の自由意志との関係を論じ、今日にまで影響を与えている。
やしろ‐ひろかた【屋代弘賢】
[1758〜1841]江戸後期の国学者。江戸の人。号、輪池。幕府の書役(かきやく)・右筆となり、塙保己一(はなわほきいち)を助けて「群書類従」編纂に参加。和漢の書を収集し、蔵書家としても知られた...
やたべ‐りょうきち【矢田部良吉】
[1851〜1899]植物学者・詩人。静岡の生まれ。東大教授。号、尚今。植物標本を収集、分類学の基礎を築き、「日本植物図解」を著す。明治15年(1882)井上哲次郎・外山正一と「新体詩抄」を刊行...
やつはし‐けんぎょう【八橋検校】
[1614〜1685]江戸前期の箏曲(そうきょく)演奏家・作曲家。磐城(いわき)(一説に豊前小倉)の人という。三味線・胡弓(こきゅう)の名手で、筑紫流箏曲を学び、八橋流を創始。今日の箏曲(俗箏)...