まき‐りょうこ【巻菱湖】
[1777〜1843]江戸後期の書家。越後の人。名は大任、字(あざな)は致遠。唐の欧陽詢(おうようじゅん)などの書を学び、端正で明快な書風は菱湖流と呼ばれて明治初期まで広く流行。幕末の三筆の一人。
マサッチョ【Masaccio】
[1401〜1428ころ]イタリアの画家。フィレンツェ派。迫真的な人体描写、明暗による量感表現、空間構成への透視図法の活用などにより、初期ルネサンスの絵画様式を確立。マサッチオ。
まさつね【政常】
[1536〜1619]安土桃山・江戸初期の刀工。美濃の人。初名、兼常。相模守を受領し、政常と改名。尾州徳川家の家臣となった。短刀にすぐれる。
まつえ‐しげより【松江重頼】
[1602〜1680]江戸初期の俳人。京都の人。別号、維舟(いしゅう)。通称、大文字屋治右衛門。松永貞徳の門人。談林俳諧に影響を与えた。編著「犬子(えのこ)集」「毛吹草」「佐夜中山集」など。
まつくら‐しげまさ【松倉重政】
[?〜1630]江戸初期の大名。大坂の陣ののち、肥前島原藩主。キリシタンを弾圧、島原天草一揆の原因をつくった。
まつだいら‐ただなお【松平忠直】
[1595〜1650]江戸初期の大名。越前福井藩主。結城秀康の長男。大坂の陣での論功を不満として反逆的言動をとり、豊後(ぶんご)に配流された。
まつだいら‐のぶつな【松平信綱】
[1596〜1662]江戸初期の大名。武蔵川越藩主。将軍徳川家光・家綱に仕え、島原天草一揆・由井正雪の乱・明暦の大火などを処理。伊豆守だったので「知恵伊豆」と称された。
まつだ‐うきふね【松田浮舟】
江戸初期の手品師。水芸を得意とした。生没年未詳。
まつなが‐せきご【松永尺五】
[1592〜1657]江戸初期の儒学者。京都の人。貞徳の子。名は昌三。字(あざな)は遐年(かねん)。藤原惺窩(ふじわらせいか)の高弟。京都に講習堂を開き、門下から木下順庵・貝原益軒らを出した。著...
まつなが‐ていとく【松永貞徳】
[1571〜1654]江戸初期の俳人・歌人・歌学者。京都の人。尺五(せきご)の父。名は勝熊。別号、長頭丸(ちょうずまる)・逍遊軒など。和歌を細川幽斎に、連歌を里村紹巴(さとむらじょうは)に学ぶ。...