そうぎ【宗祇】
[1421〜1502]室町後期の連歌師。姓は飯尾(いいお)と伝えられる。別号、自然斎(じねんさい)・種玉庵(しゅぎょくあん)・見外斎。連歌を宗砌(そうぜい)・心敬・専順に師事。また、古典を一条兼...
たいきょう‐しょうきょう【大喬小喬】
中国三国時代、呉の喬公の二人の娘。姉の大喬は孫策の、妹の小喬は周瑜(しゅうゆ)の妻となった。ともに美貌(びぼう)で兵書を好んだといわれ、画題にされる。二喬。
たいら‐の‐ときこ【平時子】
[?〜1185]平清盛の妻。重盛・宗盛・知盛・重衡・徳子の母。三后に准ぜられ、清盛没後、剃髪して二位の尼と称された。壇ノ浦の戦いで安徳天皇を抱いて入水。
たにぐち‐せんきち【谷口千吉】
[1912〜2007]映画監督。東京の生まれ。妻は女優の八千草薫。黒沢明との共同脚本「銀嶺の果て」で監督デビュー。代表作は、漁場を舞台にした荒々しいタッチの「ジャコ万と鉄」、反戦映画として名高い...
たるや‐おせん【樽屋おせん】
江戸前期、大坂天満の樽屋の妻。隣家の長左衛門との不義を夫に知られて自殺。「樽屋おせん歌祭文」に歌われ、井原西鶴の「好色五人女」や浄瑠璃・歌舞伎の題材となった。
だいに‐の‐さんみ【大弐三位】
平安中期の女流歌人。藤原宣孝の娘で、母は紫式部。名は賢子。大宰大弐(だざいのだいに)高階成章(たかしなのなりあきら)の妻。家集に「大弐三位集」がある。生没年未詳。
ちかまつ‐しゅうこう【近松秋江】
[1876〜1944]小説家。岡山の生まれ。本名、徳田浩司。情痴におぼれる自己を赤裸々に描いた。作「別れたる妻に送る手紙」「疑惑」「黒髪」など。
とくなが‐すなお【徳永直】
[1899〜1958]小説家。熊本の生まれ。印刷工となり、上京して労働運動に参加。共同印刷争議の体験を「太陽のない街」に描き、プロレタリア作家としての地位を確立。他に「失業都市東京」「妻よねむれ...
なつき‐しずこ【夏樹静子】
[1938〜2016]推理作家。東京の生まれ。本姓、出光(いでみつ)。旧姓、五十嵐。女性の繊細な心理描写と大胆なトリックを駆使した本格物に優れる。作品に「蒸発」「天使が消えていく」「Wの悲劇」ほ...
なるせ‐みきお【成瀬巳喜男】
[1905〜1969]映画監督。東京の生まれ。庶民的な女性を私小説風に描いて、独特の世界を確立。代表作「妻よ薔薇のように」「めし」「浮雲」など。