くき‐しゅうぞう【九鬼周造】
[1888〜1941]哲学者。東京の生まれ。京大教授。ヨーロッパに留学して実存哲学を学ぶ。解釈学的手法を用いて日本文化を究明。著「『いき』の構造」「偶然性の問題」「西洋近世哲学史稿」など。
く‐ようだつ【孔穎達】
[574〜648]中国、唐の学者。衡水(こうすい)(河北省)の人。字(あざな)は仲達。諸経・算暦に通じ、国子祭酒を経て、太子の侍講となる。太宗の命で「五経正義」「隋書」を編纂(へんさん)。くえい...
クライン【Felix Klein】
[1849〜1925]ドイツの数学者。幾何学・代数学および数学の歴史的考察、数学教育などにすぐれた功績がある。著「エルランゲンの目録」など。
くろいた‐かつみ【黒板勝美】
[1874〜1946]歴史学者。長崎の生まれ。号、虚心。東大教授。「国史大系」の校訂に従事。日本古文書学の確立者。エスペラント語の開拓者でもある。著「国史の研究」「虚心文集」など。
くろかわ‐きしょう【黒川紀章】
[1934〜2007]建築家。愛知の生まれ。丹下健三に師事。槙文彦らとメタボリズム運動を展開。建築だけでなく都市計画にも積極的にたずさわった。国立民族学博物館、国立新美術館などを設計。芸術院会員...
くろかわ‐としお【黒川利雄】
[1897〜1988]医学者。北海道の生まれ。東北大学学長。癌(がん)研究会付属病院長。胃癌の早期発見に力をつくし、集団検診を創始。昭和43年(1968)文化勲章受章。
くろかわ‐はるむら【黒川春村】
[1799〜1867]江戸後期の国学者。江戸の人。通称次郎左衛門。号、薄斎。初め狂歌を学び、のち国学に入り、考証に長じた。著「墨水雑鈔(ぼくすいざっしょう)」「音韻考証」など。
クローチェ【Benedetto Croce】
[1866〜1952]イタリアの哲学者・歴史家。マルクスの批判的検討を通してヘーゲル主義に至る。政治的にはファシズムに反対して自由主義の立場をとった。著「歴史叙述の理論と歴史」「一九世紀ヨーロッ...
くわやま‐ぎょくしゅう【桑山玉洲】
[1746〜1799]江戸中期の文人画家。紀伊の人。初め沈南蘋(しんなんぴん)の写生画を独学、のち池大雅に南画を学んで独自の描線を用いた山水画を描いた。すぐれた画論家としても知られる。
クーン【Richard Kuhn】
[1900〜1967]ドイツの化学者。牛乳などからラクトフラビン(ビタミンB2)の分離・合成に成功。ビタミンAの合成にも成功。