クーザン【Victor Cousin】
[1792〜1867]フランスの哲学者。ヘーゲル、シェリング、スコットランドの常識哲学などの影響を受け、折衷主義を唱えた。哲学史の領域を開拓。著「近世哲学史講義」「真善美について」など。
グレー【Thomas Gray】
[1716〜1771]英国の詩人。ロマン主義の先駆者。「墓畔の哀歌」は「新体詩抄」に訳出され、明治文学に影響を与えた。グレイ。
ケインズ【John Maynard Keynes】
[1883〜1946]英国の経済学者。有効需要論・乗数理論・流動性選好説を柱とする主著「雇傭・利子および貨幣の一般理論」により、失業と不況の原因を明らかにして完全雇用達成の理論を提示し、のちにケ...
ケルゼン【Hans Kelsen】
[1881〜1973]オーストリアの法学者。純粋法学を主唱。20世紀の法学に大きな影響を与えた。著「一般国家学」「純粋法学」など。
ケレーニイ【Karl Kerényi】
[1897〜1973]ハンガリー生まれの神話学者。ユングの影響を受け、ギリシャ神話の新解釈を行った。著「神話学入門」(ユングとの共著)、「迷宮と神話」「ギリシアの神話」など。
ケージ【John Cage】
[1912〜1992]米国の作曲家。シェーンベルクらに師事。仕掛けのあるピアノ、騒音、あるいは易などの東洋思想を取り入れた偶然的・不確定的音楽は、現代の音楽界に大きな影響を与えた。代表作「4分3...
げっせん【月僊】
[1741〜1809]江戸中期の画僧。尾張の人。名は玄瑞。京都知恩院に住み、円山応挙や与謝蕪村の影響を受け、山水・人物画にすぐれた。晩年、私財を投じて伊勢山田に寂照寺を再興。
げん‐う【厳羽】
中国、南宋の文人。邵武(しょうぶ)(福建省)の人。字(あざな)は儀卿(ぎけい)、号は滄浪(そうろう)。その著「滄浪詩話」は宋の詩話のうち唯一の体系的詩論書で、禅によって詩を論じ、特に盛唐詩を尊ん...
げん‐ふく【厳復】
[1853〜1921]中国、清末の啓蒙思想家。侯官(福建省)の人。字(あざな)は又陵(ゆうりょう)、のち幾道(きどう)。英国に留学後、西洋思想を翻訳・紹介し、清末の知識人に大きな影響を与えたが、...
ゲーデル【Kurt Gödel】
[1906〜1978]米国の数学者・論理学者。オーストリアに生まれるが、ナチスに追われ渡米。記号論理学・数理哲学・集合論などに多大な業績を残した。特に、不完全性定理の証明は数学界に大きな影響を及...