きたお‐じろう【北尾次郎】
[1853〜1907]物理学者・気象学者。島根の生まれ。東大教授。ドイツに留学。論文「大気運動と颶風(ぐふう)に関する理論」は高い評価を受けた。
ギールケ【Otto Friedrich von Gierke】
[1841〜1921]ドイツの法学者。ドイツ特有のゲルマン法的団体思想を歴史的、理論的に研究した。著「ドイツ団体法論」「ドイツ私法論」など。
くはら‐みつる【久原躬弦】
[1856〜1919]化学者。岡山の生まれ。京都大学総長。日本における有機化学研究の理論的基礎を築いた。著「立体化学要論」など。
クラウジウス【Rudolf Julius Emanuel Clausius】
[1822〜1888]ドイツの物理学者。理論物理学を専攻。熱力学の第二法則を定式化し、はじめてエントロピーの概念を確立した。著「熱力学論」など。→熱力学の法則
クラウゼビッツ【Karl von Clausewitz】
[1780〜1831]プロイセンの軍人・軍事理論家。著「戦争論」は近代戦に関する理論の古典的名著とされ、エンゲルス・レーニンらにも影響を与えた。
クラペイロン【Benoît Paul Émile Clapeyron】
[1799〜1864]フランスの物理学者。カルノーの熱機関に関する理論に数学的な裏付けを行い、熱平衡にある物質の二相の関係式を発表。熱力学の先駆者。
クルーグマン【Paul Robin Krugman】
[1953〜 ]米国の経済学者。新貿易理論の基礎を築いた。1982〜1983年、米国レーガン政権で経済諮問委員。2008年ノーベル経済学賞受賞。著「為替レートの謎を解く」「グローバル経済を動かす...
クループスカヤ【Nadezhda Konstantinovna Krupskaya】
[1869〜1939]ソ連の政治家・教育家。レーニンの妻。亡命生活ののち、1917年帰国。社会主義教育理論の確立、ピオネール運動の創始などに貢献した。
クロポトキン【Pyotr Alekseevich Kropotkin】
[1842〜1921]ロシアの政治思想家・地理学者。国家を廃した小組織の連合による社会を主張する無政府主義の理論家として著作・宣伝に努めた。著「パンの略取」「相互扶助論」「現代科学と無政府主義」など。
クローチェ【Benedetto Croce】
[1866〜1952]イタリアの哲学者・歴史家。マルクスの批判的検討を通してヘーゲル主義に至る。政治的にはファシズムに反対して自由主義の立場をとった。著「歴史叙述の理論と歴史」「一九世紀ヨーロッ...