あしかが‐うじみつ【足利氏満】
[1359〜1398]南北朝時代の武将。基氏の子。鎌倉公方(くぼう)。将軍義満を除こうとしたが、執事上杉憲春の諫死(かんし)により中止。以後は関東・奥羽の支配に努めた。
あしかが‐ただふゆ【足利直冬】
南北朝時代の武将。尊氏の子。直義(ただよし)の養子。高師直(こうのもろなお)に追われ九州に逃れたが勢力を回復。直義の死後南朝に帰順。一時入京したが間もなく奪回され、以後中国地方を転々とした。生没...
あしかが‐まさとも【足利政知】
[1435〜1491]室町中期の武将。義教(よしのり)の子。初め天竜寺の僧。足利成氏(しげうじ)征討のため還俗(げんぞく)、伊豆堀越(ほりごえ)(静岡県伊豆の国市)にとどまり、堀越公方と称して古...
あしかが‐よしあき【足利義昭】
[1537〜1597]室町幕府第15代将軍。在職1568〜1573。初め奈良一乗院に入り覚慶と称したが、還俗(げんぞく)して義秋、のち義昭と改めた。織田信長に擁立されて将軍となったが、のち、信長...
あべ‐じろう【阿部次郎】
[1883〜1959]哲学者・評論家。山形の生まれ。夏目漱石の門下。個人主義的理想主義を追求。著「三太郎の日記」「倫理学の根本問題」「人格主義」など。
あべ‐の‐さだとう【安倍貞任】
[1019〜1062]平安中期の陸奥(むつ)の豪族。頼時の子。厨川次郎(くりやがわじろう)ともいう。前九年の役で源頼義・義家父子と戦い、敗死。
アレント【Hannah Arendt】
[1906〜1975]米国の女性政治学者・哲学者。ドイツ生まれ。のちに米国に亡命。著「全体主義の起源」で、ナチズムとボリシェビズムなど、全体主義成立の原因を考究。他に、「イェルサレムのアイヒマン...
あわたぐち‐よしみつ【粟田口吉光】
鎌倉後期の刀工。名は藤四郎。岡崎正宗・郷義弘とともに「三作」といわれる。「平野藤四郎」「一期一振」などの名物の作者で、特に短刀にすぐれた。生没年未詳。
アングル【Jean Auguste Dominique Ingres】
[1780〜1867]フランスの画家。新古典主義の代表。的確なデッサンと典雅な形式美を特色とする歴史画・裸体画を描く。作品に「グランドオダリスク」「泉」など。
いがらし‐しんさい【五十嵐信斎】
室町後期の蒔絵師(まきえし)。五十嵐派の祖。将軍足利義政(あしかがよしまさ)に仕え、その作品は東山御物と称される蒔絵品に多いといわれる。生没年未詳。