きょう‐こう【匡衡】
中国、前漢の学者。字(あざな)は稚圭(ちけい)。貧しくて灯油が買えず、壁に穴をあけて隣家の明かりで書を読み、学者となったという。「詩経」に通じ、礼制の改革を進言した。生没年未詳。
きょ‐こん【許渾】
中国、唐の政治家・詩人。丹陽(江蘇省)の人。字(あざな)は仲晦(ちゅうかい)・用晦(ようかい)。監察御史・虞部(ぐぶ)員外郎・刺史などを歴任。登楼懐古の作が多く、特に七言律詩にすぐれた。生没年未詳。
きよおか‐たかゆき【清岡卓行】
[1922〜2006]小説家・詩人。中国大連の生まれ。大連を追想した「アカシヤの大連」で芥川賞受賞。他に小説「海の瞳」「マロニエの花が言った」、詩集「日常」「パリの五月に」など。芸術院会員。
きん‐せいたん【金聖嘆】
[?〜1661]中国、明末・清初の文芸評論家。呉県(江蘇省)の人。名は人瑞(じんずい)。聖嘆は号。「離騒」「荘子」「史記」「杜詩」「水滸伝」「西廂記(せいそうき)」を「六才子書」とよんで推奨、最...
ギュイヨー【Jean Marie Guyau】
[1854〜1888]フランスの哲学者・詩人。スペンサーらの進化論哲学と生の哲学とを結合する立場から生の本質と発展をとらえようとした。著「義務も制裁もない道徳」「社会学的見地からみた芸術」など。
ぎょ‐げんき【魚玄機】
[844ころ〜871ころ]中国、唐代末の女流詩人。長安の人。字(あざな)は蕙蘭(けいらん)・幼微。詩文の才能で有名になり、女道士となったが、召使いの女を殺して死刑になった。森鴎外の小説「魚玄機」...
ギンズバーグ【Allen Ginsberg】
[1926〜1997]米国の詩人。1950年代後半、反管理社会を打ち出したビート派文学運動の代表者。長詩「吠(ほ)える」、詩集「アメリカの没落」など。
クアジーモド【Salvatore Quasimodo】
[1901〜1968]イタリアの詩人。初期は叙情詩を、第二次大戦中から反ファシズムの詩を作った。1959年ノーベル文学賞受賞。詩集「水と土」「来る日も来る日も」。
くさなぎ‐えんせき【日柳燕石】
[1817〜1868]幕末の勤王家。讃岐(さぬき)の人。名は政章。通称加島屋長次郎。詩文に長じ、勤王の博徒として志士をかくまい、投獄された。戊辰(ぼしん)戦争に従軍中、柏崎で病死。
グアルディ【Francesco Guardi】
[1712〜1793]イタリアの画家。詩情あふれるベネチアの風景を描いた。作「ラグーナ」「大運河とリアルト橋」など。