ない/ぬ(ん)/ず の解説 - 小学館 類語例解辞典

ない/ぬ(ん)/ず の共通する意味

否定を表わす。

ない/ぬ(ん)/ず の使い方

ない
▽今年の梅雨は雨が降らない ▽漢字が分からない
ぬ(ん)
▽知らぬが花 ▽申し訳ありません ▽おれは知らん
▽名前を書かずに答案を出した

ない/ぬ(ん)/ず の使い分け

動作や状態を否定することを表わす助動詞に、「ない」「ぬ(ん)」「ず」がある。
「ない」は、動詞に接続する。なお、「赤くない」のように形容詞に接続する「ない」は形容詞として、助動詞「ない」と区別される。これは、「形容詞+ない」が「赤くはない」といえるように、「ない」の独立性が強いことによる。
「ぬ」は、現在では文章語であり、ことわざや慣用句などに多く現れる。「ぬ」の変化した形である「ん」は、西日本の方言で多く用いられ、共通語では「…ませ」の形で用いられる。
「ず」も文章語であるが、「…に」の形では現在でも普通に用いる。

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