あかしかいきょう【明石海峡】
明石市と淡路島との間にある幅が約4キロの海峡。大阪湾と播磨灘 (はりまなだ) をつなぐ。古くから海上交通の要衝。両岸は白砂青松の景勝地として知られた。平成10年(1998)に明石海峡大橋が神戸市・淡路市間に架橋された。明石大門 (おおと) 。明石の門 (と) 。
あかしかいきょうおおはし【明石海峡大橋】
本州四国連絡橋ルートの一。明石海峡に架かる吊り橋で、兵庫県淡路市と兵庫県神戸市とを結ぶ。吊り橋としては世界最長の中央支間長(塔と塔との間の距離1991メートル)で、全長3911メートル。平成10年(1998)完成。→本州四国連絡高速道路株式会社
あかしげんじん【明石原人】
明石市西八木海岸で、昭和6年(1931)直良信夫 (なおらのぶお) によって発見された左側腰骨により、かつて日本に住んでいたと主張された原人。更新世前期のものとされたが、標本が戦災で失われたため、確証はない。
あかしし【明石市】
⇒明石
あかしじょう【明石城】
明石市にある旧明石藩の城。元和4年(1618)小笠原忠真が新築、元和6年(1620)完成。櫓 (やぐら) が現存。喜春城。錦江城。
あかしだま【明石玉】
明石から産する、人造のサンゴ。珊瑚珠 (さんごじゅ) に似せて作った練り物。ふつう紅色であるが、白・紫・藍 (あい) などのものもある。装飾品に用いる。模造珊瑚。
あかしちぢみ【明石縮】
縮の絹織物。縦に生糸、横に右縒 (よ) りの強い練り糸を用いた、女性の夏の高級着尺 (きじゃく) 地。寛文年間(1661〜1673)堀次郎将俊 (まさとし) (明石次郎)が明石で始めたという。現在は、京都西陣・新潟十日町の産。
あかしのうえ【明石の上】
源氏物語の登場人物。須磨に退居していた光源氏に愛されて、明石の姫君(明石の中宮)を産み、のち娘とともに上京、大堰 (おおい) の邸に住む。明石の君。
あかしのちゅうぐう【明石の中宮】
源氏物語の登場人物。光源氏と明石の上との娘。今上帝の中宮となり、匂宮 (におうみや) らを産む。明石の姫君。明石の女御 (にょうご) 。
あかしのにゅうどう【明石の入道】
源氏物語の登場人物。須磨に退居していた光源氏を明石の浦の自邸に迎える。明石の上の父。