井の中の蛙大海を知らず
自分の狭い知識や考えにとらわれて、他の広い世界のあることを知らないで得々としているさまをいう。井蛙 (せいあ) 。
夷を以て夷を制す
《「後漢書」鄧禹伝から》外国を利用して他の国を抑え、自国は戦わずに利益を収め、安全を図る。夷を以て夷を攻 (せ) む。以夷制夷 (いいせいい) 。
医は仁術なり
医術は、人を治療することによって仁徳を施す術である。
威ありて猛からず
《「論語」述而から》威厳があって、しかも内に温かみがあるので荒々しくない。君子の理想的な人柄をいう。
威を振るう
勢威を示す。「斯界に—・う」
帷を下す
《読書するときに帷を下ろす意から》塾を開いて子弟を教える。
寝も寝ず
眠りもしない。「冬の夜の明かしも得ぬを—◦ずに」〈万・一七八七〉
寝も寝られず
眠ることもできない。少しも眠れない。「恐ろしくて—◦ず」〈更級〉
寝を寝
眠る。睡眠をとる。「家思ふと—◦ねずをれば鶴 (たづ) が鳴く葦辺も見えず春の霞に」〈万・四四〇〇〉
意到りて筆随う
《「春渚紀聞」東坡事実から》思いのままに筆が動いて優れた詩文ができる。