おんなせつぶん【女節分】
江戸時代、正月19日に、女子が京都吉田神社の厄払い神事(疫神祭)に参詣したこと。節分に参詣する代わりにしたことから、この名がついたとされる。吉田の清祓 (きよはらえ) 。吉田の大祓。《季 新年》
おんなだいがく【女大学】
女子のための教訓書一般をいう語。また、封建的な女子教育をもいう。 [補説]書名別項。→女大学
おんなだて【女伊達/女達】
女で、男だてのような言動をすること。また、その人。女の侠客 (きょうかく) 。女侠 (じょきょう) 。「己が好き自由に勝手に振舞う男勝りの—」〈魯庵・社会百面相〉
おんなだてら【女だてら】
[副](女に似つかわしくないという非難を込めて)女らしくもなく。「—に大酒を飲む」
おんなだゆう【女太夫】
1 江戸時代、菅笠をかぶり、三味線・胡弓 (こきゅう) の弾き語りをして歩いた女の門付け芸人。正月には鳥追いとなった。 2 浄瑠璃・水芸・奇術などの演芸をする女芸人。 歌舞伎の変化舞踊「七小町容彩四季 (ななこまちすがたのさいしき) 」の一。清元。福森喜宇助作詞、清沢万吉作曲。文化13年(1816)江戸中村座初演。女太夫の風俗を舞踊化したもの。
おんなたらし【女誑し】
女を誘惑してもてあそぶこと。また、それに巧みな男。色魔 (しきま) 。
おんなづかい【女使ひ】
平安時代、春日神社・賀茂神社の祭に勅使として遣わされていた内侍 (ないし) 。→男使ひ「周防内侍—にて下りたりけるに」〈金葉・賀・詞書〉
おんなっけ【女っ気】
女のいるような気配。また、女がいることで生じる雰囲気。おんなけ。「—のない家」⇔男っ気 (け) 。
おんなっぷり【女っ振り】
「女振り」に同じ。⇔男っ振り。
おんなで【女手】
1 女の労力。また、女の働き手。「—一つで育てた息子」「—が足りない」⇔男手。 2 女の書いた文字。女性の筆跡。女文字。「—の手紙」⇔男手。 3 《主として女が用いたところから》平仮名。⇔男手。「—を心に入れて習ひしさかりに」〈源・梅枝〉 [補説]1は、「女手一人で」とするのは誤り。