陰で糸を引く
操り人形師が舞台の陰で糸を引いて人形を動かすように、裏面から指図をして人を動かす。「この事件には—・く人物がいる」
陰で舌を出す
面と向かっては褒めておいて、その人のいない所であざけりけなす。
陰に居て枝を折る
恩を受けた人にあだをすることのたとえ。
陰になり日向になり
ある時は裏面から、またある時は表面に立って、さまざまに援助すること。陰に陽に。「—守ってくれた恩人」 [補説]この句の場合、「影になり」と書くのは誤り。
影が薄い
1 元気がないようすである。命が短いように見える。 2 その存在が目だたない。印象が弱い。「会社では—・い存在だ」
影が射す
1 姿や影法師がちらっと見える。また、そこに現れる。「うわさをすれば—・す」 2 よくないことなどが起こりそうな気配がする。物事の先行が怪しくなる。「戦争の—・す」
影の形に従うが如し
「影の形に添うよう」に同じ。
影の形に添うよう
影が必ず物に添うように、いつも連れ添って離れないこと。影と添う。影身に添う。影の形に随 (したが) うが如 (ごと) し。
影踏むばかり
影を踏んでしまいそうなほど、きわめて近いことをたとえて言う。
影も形もない
全く跡をとどめない。跡形もない。「古い家並みは取り壊されて—・い」