・・・ 他の一つは、どの批判にも繰返されているところの、作家同盟が同伴者作家をも含む広汎な大衆組織である、同伴者作家の階級的価値を認むべきであり、中條は「同盟拡大強化の反対者である」という同伴者性の強調。 第三は、作家同盟の指導部と「一連・・・ 宮本百合子 「前進のために」
・・・反宗教運動のために、労働者の社会主義規律のために社会主義的な政治意識の強化のために映画が大きな教科書となっていることは男女の区別なく云える。 演劇では演じる人間が労働者出身の男女俳優であるばかりでなく、上演脚本の内容自身にいつも労働大衆・・・ 宮本百合子 「ソヴェト同盟の芝居・キネマ・ラジオ」
・・・は、国内のプロレタリア文学戦線強化のために、ソヴェト同盟内の各連邦におけるプロレタリア文学の運動の情勢に熱心な注意を向けはじめた。一九三一年度に、各連邦のプロレタリア文学を網羅する文学オリムピアーダの計画が発表された。 全ソヴェト作家協・・・ 宮本百合子 「ソヴェト文壇の現状」
・・・勤労者文学対策の強化、作品指導キカンの設置、講座、学校、入門書の発行、などがあげられているだけで、きょうの段階では、どうしても「勤労者文学」という規定そのものが見直されなければ民主主義文学運動全体として発展しにくいという基本点はとりあげられ・・・ 宮本百合子 「その柵は必要か」
・・・それで体をこわすような労働強化はやらぬことときめている。文選十六人は彼を入れすぐ立ち、六時の夕飯三十分の休みに、文選十六人はベン当箱をもって一つところに集り、きめた以上の仕事はしないこと、きめた以上は監督のところへ突かえしにゆき残業させぬよ・・・ 宮本百合子 「大衆闘争についてのノート」
・・・インテリゲンツィアがナチスの独裁へ反抗を示すことは、とりも直さず日本のなかで益々独裁を強化して来た絶対主義体制への抗議を意味したのであった。こうして、人民戦線の提唱のとき、もう近代の民主的主張をひっこめて、非政治的に、非社会的にそれを提案し・・・ 宮本百合子 「誰のために」
・・・行きづまった資本主義帝国では産業の合理化と労働強化で、プロレタリアートをしめ木にかけてる。生活水準、労働条件は悪化するばかりだ。 世界にあふれる凡そ四千万人以上の餓えた失業プロレタリアートと、いつその失業群につきおとされるかわからない就・・・ 宮本百合子 「なぜソヴェト同盟に失業がないか?」
・・・首キリ・賃下げ・労働強化絶対反対! 帝国主義戦争絶対反対! 同一労働に対しては同一賃金をよこせ! と叫んで工場から溢れ出す。特別今年のメーデーは戦争のために起った物価騰貴、労働条件の悪化、いくら戦争をしても減らない三百万人の失業者の苦しみ、・・・ 宮本百合子 「日本プロレタリア文化連盟『働く婦人』を守れ!」
・・・そして実は彼の敵であった階級の詐術にかかり、最後にはその安定を強化するための思想的代弁人の地位にさえずり込んだ悲劇の担い手としての不屈な姿を今日に示しているのである。 しかもバルザックが遭遇したような歴史的めぐり合わせは、資本主義による・・・ 宮本百合子 「バルザックに対する評価」
・・・所謂平均主義者に向って、スターリンは、生産の主人であるソヴェトのプロレタリアートが、賃銀の新条件、住宅、配給の改良によって、益々階級として強化さるべきことを云っている。 集団農場から、箇別農場への転落というのは、ブルジュア新聞にさえ書い・・・ 宮本百合子 「反動ジャーナリズムのチェーン・ストア」
出典:青空文庫