・・・ハリコフでの国際革命作家拡大プレナムの決議は日本のプロレタリア文学運動が、シッカリと大衆の中に根を張り、国際的な連関において前進して行くために、もっとも重要な、さしあたって第一番に議題として我々が討議し、具体化しなければならない幾多の貴重な・・・ 黒島伝治 「農民文学の問題」
・・・組合の中で婦人部と青年部とはよく調和して活動できるけれども、大人の男子組合員とは役員の選出の点でも、議題を出す分量でも、いろいろなことで女の人がまだまだ不満をもった状態におかれているところがある。そして、そういう職場の気分は巧に傭主につかま・・・ 宮本百合子 「明日をつくる力」
・・・こちらからの話があれば、文芸家協会の議題にのぼることなのだろうか。 光線のたりないその事務室で、正直な某氏は、苦渋の面持ちであった。「それは、もう当然、問題にするべきなんです。しかし……今の理事は――」「どなたから提案なさるとい・・・ 宮本百合子 「ある回想から」
・・・――御参考までに○ 婦人民主クラブ役員改選のこと 来る六月十三日の会合で、多分役員改選が議題にのぼるでしょう 今まで発企人のいすわり常任幹事でしたが幹事全体と地区の代表のような人でセンコウ委員を選んで そこからのスイセンコー・・・ 宮本百合子 「往復帖」
・・・まことに興味ある次の如き議題で世界的に討論された。一。文化遺産二。ヒューマニズム三。民族と文化四。個人五。思想の尊厳六。社会に於る作家の役割七。文芸創作八。文化擁護のための作家の行動。その統制。 文学・・・ 宮本百合子 「今日の文学の展望」
・・・第二回のこの会議は、開催された場所が物語っているとおりスペインの文化擁護を議題としていたのであった。 スペインにおける旧い支配者たちによって内乱が企てられたのは去年の七月であった。二年目の今日では、独伊両国の干渉戦と化し、本質的に最も深・・・ 宮本百合子 「文芸時評」
・・・ 大会の議題と議事録から、官憲は日本プロレタリア作家同盟の国際的同盟加入の問題を墨汁の雲で塗りかくした。 でも、この事実はわれわれに何を告げるだろうか? 全プロレタリア解放運動の戦線強化につれて、その文化的一翼であるプロレタリア芸術・・・ 宮本百合子 「文芸時評」
出典:青空文庫