国に杖突く
《「礼記」王制による。古く、中国では70歳になると国中つえをついて歩くことを許されたところから》70歳になることをいう。
国に二君なし
《「礼記」喪服四制から》一国の統治者は、一人であるべきである。
国に盗人家に鼠
物事には、その内部に自らを害するものが必ずあるということのたとえ。
国破れて山河あり
《杜甫「春望」から》国は戦乱によってぼろぼろに破壊されつくしたが、山や川はもとの姿のままで存在している。 [補説]「国敗れて山河あり」と書くのは誤り。
国を売る
自分の利益のために、自国の安全などを犠牲にして、他国に有利な行為をする。 [補説]「国」は、国都(長安)の意とも、国家(の組織)の意ともいう。