喧嘩過ぎての棒千切り
けんかが終わってから棒切れを持ち出すこと。時機に遅れて効果のないことのたとえ。争い果ててのちぎり木。
喧嘩にかぶる笠はなし
けんかはいつしかけられるかわからないので、防ぎようがない。
喧嘩のそば杖
けんかをそばで見ていて、打ち合う杖に当たること。関係のない人がけんかのとばっちりを受けること。
喧嘩は降り物
けんかは、雨や雪のように、いつどんなはずみで起こるかわからない。
喧嘩を売る
1 他人にけんかを仕掛ける。→喧嘩を買う1 2 仕掛けられたけんかを、他人に負わせて逃げる。→喧嘩を買う2
喧嘩を買う
1 仕掛けられたけんかの相手をする。「売られた—・う」→喧嘩を売る1 2 他人のけんかに関係してそれを引き受ける。→喧嘩を売る2
けんかか【鹸化価】
油脂や蝋 (ろう) の1グラムを鹸化するために必要な水酸化カリウムのミリグラム数。普通の動植物油は190程度であるが、分子量の小さいバター脂やヤシ油などは高い値をとり、菜種油などの分子量の高いものや高級アルコールなどでは低い値をとる。脂肪中の脂肪酸の性質を推定する目安となる。→鹸化当量
けんかかい【喧嘩買い】
好んでけんかの相手になること。特に、他人のけんかを引き受けること。江戸時代には男だてとされた。「大門際に—と出るもありけり」〈一葉・たけくらべ〉
けんかごし【喧嘩腰】
すぐにもけんかを仕掛けそうに、くってかかる態度。「—で掛け合う」
けんかし【喧嘩師】
好んでけんかをする者。けんかを商売のようにしている無頼漢。「—ひけとる分隠し」〈浮・五人女・三〉