蝙蝠も鳥のうち
コウモリも飛ぶからには鳥の類である。つまらない者が、賢者の中に交じっていることのたとえ。また、取るに足りないものでも、仲間の一部であることのたとえ。
こうもりが【蝙蝠蛾】
1 コウモリガ科の昆虫。翅 (はね) は褐色で、前翅には淡色の帯と黄褐色の三角形の紋がある。夏の夕方、活発に飛ぶ。幼虫はクサギ・キリなどの樹幹に食い入る。《季 夏》 2 鱗翅 (りんし) 目コウモリガ科の昆虫の総称。原始的な大形のガで、口は退化し、食物はとらない。
こうもりがさ【蝙蝠傘】
《広げた形がコウモリの翼の形に似ているところから》金属製の骨に布などを張った傘。洋傘。こうもり。
こうもりかずら【蝙蝠葛】
ツヅラフジ科の蔓性 (つるせい) の落葉多年草。山地に自生。葉は三角から七角の盾 (たて) 形で、コウモリの翼を広げた形に似る。雌雄異株。夏、淡黄色の小花をつける。
こうもりそう【蝙蝠草】
キク科の多年草。高さ60〜90センチ。葉は三角状ほこ形で、三つに裂け、翼を広げたコウモリを思わせる。9、10月ごろ、淡紫色の小さな頭状花を多数つける。
こうもりばおり【蝙蝠羽織】
《袖を広げた形がコウモリに似ているところから》身丈よりも袖丈の長い羽織。江戸時代、武士や町人が用いたもの。かわほりばおり。
こうもりばんてん【蝙蝠半纏】
丈のきわめて短い半纏。江戸時代、文政・天保(1818〜1844)のころから、旅商人などが用いた。多くは木綿製。