こうやまき【高野槙】
コウヤマキ科の常緑高木。日本特産。山地に自生。葉は束生し、厚く長い針状で両面に浅い溝がある。雌雄同株。3月ごろ、枝の先に黄褐色で群生する雄花と、単生する雌花がつく。材は建築や家具に用いる。庭園にも植えられるが、高野山に多く産するのでこの名がある。
こうやものぐるい【高野物狂】
謡曲。四番目物。金春 (こんぱる) 以外の各流。高師四郎が、出奔した主君の遺子春満丸 (しゅんみつまる) を尋ね歩いたすえ、狂乱して高野山にたどり着き、春満丸に再会する。
こうややく【紺屋役】
江戸時代、紺屋に課された冥加金 (みょうがきん) 。藍瓶 (あいがめ) の個数に応じて課されたので藍瓶役ともいう。こんややく。
こうやりゅうじんこくていこうえん【高野竜神国定公園】
奈良・和歌山の県境、高野山からその南方の竜神温泉にかけての地域を占める国定公園。高野山周辺にコウヤマキ自然林がある。
こうやわらび【高野蕨】
コウヤワラビ科の多年生のシダ。原野や水辺の湿った所に生える。夏、胞子葉が出て、穂のように胞子嚢 (ほうしのう) をつける。
こうやのまんねんぐさ【高野の万年草】
コウヤノマンネングサ科の蘚 (せん) 類。横にはう地下茎から直立茎を出し、その先に枝を羽状に出す。高野山では乾燥させたものをお守りにする。こうやのまんねんごけ。