氷と炭
二つのものの性質が、まったく相反していることのたとえ。また、両者の仲が非常に悪いことのたとえ。水と油。
氷に座す
水の上にはった氷の上に座ると、体温で氷が溶けて下に落ちる。きわめて危険な状態にいることのたとえ。
氷に鏤む
《「塩鉄論」殊路から》とけやすい氷に彫刻する。骨を折ってもかいのないこと、また、質の悪いものを飾っても無駄であることのたとえ。
氷は水より出でて水よりも寒し
《「荀子」勧学から》弟子が師よりも勝ることのたとえ。青は藍 (あい) より出でて藍より青し。
氷を歩む
薄い氷の上を歩く。非常に危険であることのたとえ。氷を踏む。
こおりあずき【氷小豆】
小豆あんに削り氷をかけた食べ物。金時。《季 夏》
こおりあられ【氷霰】
雪霰 (ゆきあられ) が芯 (しん) となり、外側に氷の層ができた、透明または半透明の固い粒。直径5ミリ未満のものをいう。→霰
こおりうめ【氷梅】
染め模様の名。氷の割れ目を全体に描き、ところどころに梅の花を散らしたもの。
こおりがけ【氷掛(け)】
コンペイトーの製法。菓子種に氷蜜をかけ、熱した銅板の上を転がして蜜を乾燥させ、全面に小さな角をつくる。
こおりがさね【氷襲】
1 襲の色目の名。表はつやのある白、裏は白無地。冬に用いる。 2 白い鳥の子紙を2枚重ねたもの。手紙や歌を書くのに用いた。