乞食が赤包み
《みすぼらしい乞食がはでな赤い包みを持つ意から》不似合いなことのたとえ。また、身分不相応な物を持つことのたとえ。
乞食が馬を貰う
身分不相応なものをもらって、始末に困るたとえ。乞食が馬を買ったよう。
乞食が米を零したよう
ちょっとしたことに大騒ぎをすることのたとえ。また、困窮している者がいっそう窮することのたとえ。
乞食に氏無し
人は、生まれながらにして乞食となるのではなく、その人自身の不始末から乞食になるのである。乞食に筋なし。
乞食に貧乏無し
乞食にまで落ちぶれると、もうそれ以上貧乏になることはない。
乞食にも門出
どんなにつまらない者たちでも、門出のときはそれ相応の式作法があることのたとえ。
乞食の朝謡
乞食は暇なので、朝から謡をうたう意。乞食は普通の人よりかえって気楽な生活をしていることのたとえ。
乞食の系図話
乞食が落ちぶれる前の自分の家系についての自慢話をする意。言ってもかいのない愚痴を言うことのたとえ。
乞食の空笑い
乞食が物欲しさに心にもない笑顔を見せるように、目前の利益を得るために心にもないおせじを言うことを卑しんでいうたとえ。
乞食の断食
やむをえずしたことを、自発的に行ったように、ことさら殊勝に見せかけようとすることのたとえ。